脊椎分離症

脊椎分離症とは

脊椎分離症とは、腰の骨である腰椎の一部が骨折によって分離してしまった状態のことです。背骨は椎体と椎弓という部分で構成されていますが、この連続性が断たれてしまうのが分離症です。多くの場合、第5腰椎に発症し、スポーツなどで腰を反らしたり捻ったりする動作を繰り返すことで疲労骨折が起こり発症します。

日本では一般の人の約5%程度が脊椎分離症を患っており、スポーツ選手では30～40%の人が分離症になっていると報告されています。成長期の11～15歳に多く発症し、男女比は2～4：1と男性に多く見られる特徴があります。推定患者数は1,000万人以上とされ、現代社会における重要な健康問題となっています。

脊椎分離症を放置すると、分離した部分の腰椎の安定性が失われ、上下の骨にズレが生じる「分離すべり症」に進行する可能性があります。すべりが強度になると腰椎の後ろを走る脊髄神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれが出現します。さらに進行すると、長い距離を歩くと痛みやしびれが出現し、かがむことで楽になる「間欠性跛行」という症状も現れるようになります。最悪の場合、日常生活に大きな支障をきたし、歩行困難な状態まで進行することもあります。

脊椎分離症の原因

開院以来、当院には脊椎分離症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、脊椎分離症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

脊椎分離症の原因として次のものが挙げられます。

脊椎分離症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、腰を反ることや捻じることによって椎弓部分に繰り返しストレスが加わり、疲労骨折を生じることが主な原因となります。野球やバレーボール、サッカーなどのスポーツ動作によって腰に負担がかかり発症しやすく、特に投球動作のあるスポーツや器械体操、ボート競技で発症しやすいとされています。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。脊椎分離症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

脊椎分離症への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法

コルセット装着による安静療法が第一選択となり、分離した部分を守るため硬いコルセットを装着して動きを制限します。しかし6ヶ月程度の長期間にわたるコルセット装着が必要で、日常生活の制限が大きく、患者の忍耐と継続的な治療が要求されます。また、痛みが軽くなってもコルセットを外すタイミングの判断が困難です。

薬物療法

痛み止めや抗炎症薬を用いて痛みのコントロールを図ります。しかし根本的な改善には至らず、対症療法に留まることが多く、長期使用による副作用のリスクも考慮する必要があります。

理学療法

体幹筋力トレーニングや腰部安定化エクササイズを行い、腰椎の安定性を高めます。しかし継続的な運動が必要で、プロフェッショナルの指導のもと根気よく続ける必要があります。運動の種類や負荷を間違えると悪化する可能性もあります。

脊椎分離症を改善するために

まずはあなたの脊椎分離症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、脊椎分離症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

脊椎分離症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。腰椎や骨盤の可動域検査、全身の姿勢分析、体幹筋力や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

脊椎分離症のQ＆A

脊椎分離症は自然に治りますか？

成長期の初期段階であれば、適切な安静療法により骨の癒合が期待できる場合がありますが、成人の分離症は自然治癒は困難です。ただし、痛みの改善は十分可能です。

脊椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰を反らしたり捻ったりする動作、重いものを持つ動作、長時間同じ姿勢を続けること、痛い部分へのマッサージやストレッチは避けるべきです。

分離症と分離すべり症の違いは何ですか？

分離症は椎弓部分の骨折だけの状態で、分離すべり症は分離により椎体がずれてしまった状態です。すべり症の方がより重篤な症状を呈します。

コルセットはいつまで着けていればよいですか？

医師の指示に従い、通常は6ヶ月程度の装着が必要です。痛みがなくなっても自己判断で外さず、医師と相談して決めることが重要です。

スポーツ復帰はいつからできますか？

痛みが改善し、体幹筋力が十分に回復してからの復帰が望ましく、医師や理学療法士と相談しながら段階的に復帰していくことが大切です。

手術をしなくても治すことはできますか？

大部分の症例で保存療法により症状の改善が期待できます。手術が必要になるのは全体の一部の症例のみです。

脊椎分離症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと脊椎分離症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

脊椎分離症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。