妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群とは

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に血圧が140/90mmHg以上になる状態のことです。以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていましたが、現在はより正確な病名に変更されています。単に血圧が高いだけでなく、尿にタンパクが出る場合は「妊娠高血圧腎症」と呼ばれ、より重篤な状態とされています。

妊娠前から高血圧がある場合は「高血圧合併妊娠」として区別されます。厚生労働省の統計によると、妊娠高血圧症候群の発症率は全妊婦の約5％程度とされています。年間約80万人の出産がある日本では、毎年約4万人の妊婦が妊娠高血圧症候群を発症していると推定されます。

妊娠高血圧症候群を放置すると、母体には子癇（けいれん発作）、脳出血、心不全、腎不全などの重篤な合併症が起こる可能性があります。また、HELLP症候群という肝機能障害を伴う危険な状態に進行することもあります。胎児への影響としては、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全、最悪の場合は胎児死亡に至る可能性があります。

重症化すると母体の安全を優先して早期の分娩が必要となり、未熟児として生まれるリスクも高まります。

妊娠高血圧症候群の原因

開院以来、当院には妊娠高血圧症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、妊娠高血圧症候群の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

妊娠高血圧症候群の原因として次のものが挙げられます。

妊娠高血圧症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、血管内皮機能の障害や胎盤血流の減少などが発生し、妊娠高血圧症候群が発症します。それは人によって違い、単に血圧を下げる薬を服用するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。妊娠高血圧症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

妊娠高血圧症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

安静療法

血圧上昇を抑えるために、自宅または入院での安静が指示されます。しかし長期間の安静により筋力低下や血栓症のリスクが高まり、精神的ストレスも増加します。仕事や家事ができないことで経済的・社会的な負担も生じます。

降圧薬治療

母体と胎児に安全な降圧薬を使用して血圧をコントロールします。しかし薬物による根本的な治療ではなく、胎児への影響を完全に排除できない不安があります。また、急激な血圧低下により胎盤血流が減少するリスクもあります。

子癇予防薬

けいれん発作を予防するために硫酸マグネシウムなどの薬剤が使用されます。しかし副作用として眠気、筋力低下、呼吸抑制などが起こる可能性があり、長期使用には限界があります。

入院管理

重症の場合は24時間体制での血圧監視と母児の状態観察が行われます。しかし家族との分離、医療費の負担、上の子の世話ができないなど、生活面での制約が大きくなります。

早期分娩

母児の安全を考慮して、正期産前でも分娩を誘発または帝王切開が選択されます。しかし未熟児として生まれるリスクや、自然分娩への希望が叶わない心理的負担があります。

妊娠高血圧症候群を改善するために

まずはあなたの妊娠高血圧症候群の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院では、妊娠高血圧症候群の根本的な原因にアプローチします。血圧上昇の背景にある自律神経の乱れや血管機能の低下を改善することで、薬に頼らない自然な血圧コントロールを目指します。妊娠中の体の変化に合わせた優しい施術により、血液循環を改善し、ストレスを軽減します。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、妊娠高血圧症候群の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、妊娠中の女性に特化した安全で効果的な施術を提供しています。院長、副院長共にオーストラリアのカイロプラクティック大学を卒業し、30万人以上の施術実績があります。5種類の独自検査により症状の原因を特定し、一人ひとりに最適な治療計画を立てます。

妊娠中でも安心して受けられる体に優しい施術で、母体と胎児の両方の健康をサポートします。薬を服用されている方や薬に頼りたくない方も諦めずにご相談ください。

妊娠高血圧症候群のQ＆A

妊娠高血圧症候群は自然に治りますか？

妊娠高血圧症候群の根本的な治療は出産です。出産により胎盤が除去されると、多くの場合症状は急速に改善しますが、重症例では産後も継続することがあります。

妊娠高血圧症候群の人がやってはいけないことは？

激しい運動、塩分の過剰摂取、ストレスの多い環境、長時間の立ち仕事などは避けるべきです。また、自己判断での薬の中断は危険です。

妊娠高血圧症候群と妊娠中毒症の違いは何ですか？

妊娠中毒症は以前の呼び方で、現在は妊娠高血圧症候群という正確な病名に変更されています。浮腫だけでは診断されなくなりました。

血圧の薬を飲んでも赤ちゃんに影響はありませんか？

妊娠中に使用される降圧薬は胎児への安全性が確認されたものが選択されますが、完全にリスクがないわけではありません。医師との相談が重要です。

妊娠高血圧症候群でも自然分娩は可能ですか？

軽症で母児の状態が安定していれば自然分娩は可能ですが、重症化した場合は帝王切開が選択されることが多くなります。

次の妊娠でも妊娠高血圧症候群になりますか？

一度発症すると次回妊娠でのリスクは高くなりますが、必ず再発するわけではありません。適切な管理により予防可能な場合もあります。

妊娠高血圧症候群の予防方法はありますか？

完全な予防法はありませんが、適切な体重管理、塩分制限、ストレス管理、定期的な妊婦健診により早期発見・早期対応が可能です。

産後も高血圧は続きますか？

多くの場合、産後6週間以内に血圧は正常化しますが、重症例では数ヶ月継続することがあります。将来の心血管疾患リスクも高まります。

妊娠高血圧症候群の赤ちゃんへの影響は？

胎児発育不全、早産、低出生体重児のリスクが高まります。重症例では胎児機能不全や胎児死亡の可能性もあります。

軽症と重症の違いは何ですか？

軽症は血圧140-159/90-109mmHg、重症は160/110mmHg以上です。重症では蛋白尿、頭痛、視覚障害などの症状を伴います。

妊娠高血圧症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

妊娠高血圧症候群の改善により、母体と胎児の両方にとって最適な環境が整います。血圧が安定することで、妊娠期間を通じて健康的な生活を送ることができ、出産への不安も軽減されます。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと妊娠高血圧症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

妊娠高血圧症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。