産後の尿もれ

産後の尿もれとは

産後の尿もれとは、出産後に咳やくしゃみ、重いものを持つなどお腹に力が入った時に、意図せずに尿が漏れてしまう症状です。医学的には腹圧性尿失禁と呼ばれ、妊娠・出産による骨盤底筋群の損傷や機能低下が主な原因となります。

産後の尿もれは約3割の女性に起こるとされており、決して珍しい症状ではありません。日本人女性を対象とした調査では、15～85歳の女性のうち「尿失禁あり」が6.6％、「尿失禁の経験あり」が25.7％という報告があり、その中で出産がきっかけとなったケースが42.7％を占めています。

産後3ヶ月を過ぎても尿もれが続く場合、自然治癒の可能性は低くなります。実際、産後3ヶ月時点で尿失禁があった女性の約73％は、その6年後も何らかの尿失禁症状が持続していたという報告があります。放置すると症状が慢性化し、中高年になっても悩まされる可能性が高くなります。更年期以降の腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱のリスクも増加してしまいます。日常生活の質が著しく低下し、外出や運動を避けるようになり、精神的なストレスも蓄積していきます。最悪の場合、第二子の妊娠・出産への不安も生まれ、家族計画にも影響を与える可能性があります。

産後の尿もれの原因

開院以来、当院には産後の尿もれでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、産後の尿もれの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

産後の尿もれの原因として次のものが挙げられます。

産後の尿もれは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、骨盤底筋群の機能低下や尿道周囲の支持組織の損傷などが発生し、尿もれが発症します。妊娠中の大きくなる子宮による継続的な負荷や、分娩時の骨盤底筋群の大きな伸展・損傷により、筋肉の正常な機能が失われることが主な要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。産後の尿もれなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

産後の尿もれへの対応として、次のようなものが一般的です。

骨盤底筋トレーニング（ケーゲル体操）

骨盤底筋群を意識的に収縮・弛緩させることで筋力向上を図る運動療法です。しかし効果を実感するまでに数ヶ月を要し、正しい方法で継続することが困難です。筋肉の位置や動きが分かりにくく、間違った方法では効果が期待できません。

薬物療法

膀胱の収縮を抑制する薬剤や、尿道の閉鎖機能を改善する薬剤が処方されることがあります。しかし副作用として口渇や便秘が起こることがあり、根本的な解決にはならない場合があります。

レーザー治療・エムセラ治療

レーザーによる膣治療や電磁刺激による骨盤底筋トレーニング機器を用いた治療法です。しかし保険適用外のため費用が高額になり、複数回の治療が必要な場合があります。

スリング手術

中等度以上の症状に対して、尿道の位置を調整し閉鎖機能を改善する外科的治療です。しかし侵襲的な治療のため合併症のリスクがあり、術後の回復期間が必要です。

産後の尿もれを改善するために

まずはあなたの産後の尿もれの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、産後の尿もれの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

産後の尿もれと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。骨盤の可動域検査、全身の姿勢分析、骨盤底筋群や腹横筋の状態、日常生活での育児姿勢をチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

産後の女性特有の症状に対する豊富な経験と専門知識を持っています。男女のカイロプラクターが在籍しているため、デリケートな症状についても同性に相談できる環境を整えています。完全予約制で、プライバシーにも配慮した治療を提供いたします。

骨盤底筋トレーニングを指導されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

産後の尿もれのQ＆A

産後の尿もれは自然に治りますか？

産後3ヶ月以内に改善傾向がみられれば自然治癒の可能性がありますが、それ以降も症状が続く場合は積極的な治療が必要です。放置すると慢性化する可能性が高くなります。

産後の尿もれの人がやってはいけないことは？

重いものを持つ、激しい運動、便秘の放置、間違った骨盤底筋トレーニングは症状を悪化させる可能性があります。正しい指導のもとで行うことが重要です。

骨盤底筋体操はいつから始めればいいですか？

産後1ヶ月健診で問題がなければ開始できますが、医師や専門家の指導のもとで正しい方法を学ぶことが重要です。間違った方法では効果が期待できません。

帝王切開でも尿もれは起こりますか？

妊娠中の骨盤底筋群への負荷や手術による癒着の影響で、帝王切開でも尿もれは起こる可能性があります。分娩方法に関わらず注意が必要です。

第二子の妊娠で症状は悪化しますか？

適切な治療により症状が改善されていれば、第二子の妊娠・出産でも症状の悪化を防ぐことができます。事前の準備が重要になります。

どのくらいの期間で改善が期待できますか？

適切な治療を行えば3～6ヶ月で改善が期待できますが、個人差があり継続的な取り組みが必要です。早期の治療開始が効果的です。

尿もれパッド以外の対処法はありますか？

骨盤底筋トレーニング、専門的な治療、生活習慣の改善など根本的な解決を目指す方法があります。対症療法だけでなく原因治療が重要です。

運動はいつから再開できますか？

症状の程度により異なりますが、適切な治療により骨盤底筋機能が改善されれば段階的に運動を再開できます。専門家の指導のもとで行うことをお勧めします。

何科を受診すればいいですか？

産婦人科、泌尿器科、または骨盤底筋群の専門的な治療を行う整体院やカイロプラクティック院が適しています。症状に応じて適切な医療機関を選択することが大切です。

完治する可能性はありますか？

早期の適切な治療により、多くの場合で症状の大幅な改善や完治が期待できます。諦めずに専門的な治療を受けることが重要です。

産後の尿もれで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと産後の尿もれは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

産後の尿もれは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。