動悸

動悸とは

動悸とは、普段はあまり意識しない心臓の拍動を強く感じる症状のことです。心臓が「ドキドキ」「バクバク」と激しく打つように感じたり、脈が速くなったり遅くなったり、時には脈が飛ぶような感覚を覚えることもあります。健康な人でも運動後や緊張したときに経験することがありますが、安静時や日常生活の中で頻繁に起こる場合は注意が必要です。

動悸の原因となる不整脈の一つである心房細動について、日本の推定患者数は2020年で100万人とされています。特に高齢化に伴い患者数は増加傾向にあり、80歳代では男性の4％、女性の2％以上が心房細動を患っているとされています。また、動悸を引き起こす要因として多いストレスや自律神経の乱れについては、現代社会において多くの人が抱える問題となっており、潜在的な患者数はさらに多いと考えられます。

動悸を放置すると、まず日常生活に大きな支障をきたします。電車通勤や人前での発表が困難になり、仕事や社会活動に積極的に取り組めなくなる可能性があります。睡眠の質が低下し、慢性的な疲労や集中力の低下を招くこともあります。

さらに深刻な問題として、動悸の原因が心房細動などの不整脈の場合、放置すると脳梗塞のリスクが約5倍高くなるとされています。特に心房細動から起きる脳梗塞は「心原性脳塞栓症」と呼ばれ、命に関わる大きな脳梗塞になることが多く、重い後遺症が残る可能性が高くなります。また、心不全や突然死のリスクも高まり、最悪の場合は生命に関わる事態に発展する恐れがあります。

動悸の原因

開院以来、当院には動悸でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、動悸の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

動悸の原因として次のものが挙げられます。

動悸はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、心臓を動かす電気信号の異常や血液循環の問題、ホルモンバランスの乱れなどが発生し、動悸が発症します。それは人によって違い、単に薬物療法だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人一人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。動悸でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

動悸への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法（抗不整脈薬）

心房細動などの不整脈を抑制する薬物で、早期段階での使用により高い効果が期待できます。しかし長期間の服用が必要で、副作用のリスクがあります。また、薬が効きにくくなる場合もあり、根本的な解決にならないことがあります。

抗凝固療法

血栓形成を防ぐための薬物療法で、脳梗塞のリスクを軽減する目的で使用されます。しかし出血のリスクが高まり、定期的な血液検査が必要です。また、対症療法であり動悸そのものの改善にはつながりません。

カテーテルアブレーション

カテーテルを心臓まで挿入し、異常な電気信号を出している部位を焼き切る根治的治療法です。しかし約30～40％の患者に再発リスクがあり、侵襲的な治療のため合併症の可能性もあります。また、慢性化すると成功率が下がります。

心電図検査・ホルター心電図

動悸の原因となる不整脈を検出するための検査で、24時間連続で心電図を記録します。しかし検査時に症状が出ていないと検出できない場合があり、断続的な動悸の診断が困難なことがあります。

生活指導

規則正しい生活、適度な運動、ストレス管理、カフェインやアルコールの制限などの指導が行われます。しかし患者の意識や生活習慣の変更に依存するため、継続が困難で効果に個人差があります。

動悸を改善するために

まずはあなたの動悸の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、動悸の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

動悸と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

動悸のQ＆A

動悸は自然に治りますか？

ストレスや疲労による一時的な動悸は生活習慣の改善で軽減することがありますが、不整脈などの器質的な原因がある場合は適切な治療が必要です。

動悸の人がやってはいけないことは？

過度のカフェイン摂取、アルコールの過剰摂取、激しい運動、睡眠不足、強いストレスを避けることが重要です。症状を悪化させる可能性があります。

動悸と不整脈の違いは何ですか？

動悸は心臓の拍動を強く感じる症状で、不整脈は心臓のリズムの異常です。不整脈が動悸の原因となることがありますが、動悸があっても不整脈がない場合もあります。

ストレスが原因の動悸はどう対処すればいいですか？

深呼吸やリラクゼーション、規則正しい生活、適度な運動、ストレス発散方法を見つけることが大切です。根本的な解決には自律神経のバランス調整が重要です。

動悸が起きたときの応急処置方法はありますか？

楽な姿勢で安静にし、深呼吸（腹式呼吸）を行います。首の動脈を軽く押さえたり、冷たい水を飲むことで症状が和らぐ場合があります。

何科を受診すればいいのかわからないのですが？

まずは循環器内科を受診することをお勧めします。心臓に異常がない場合は、心療内科や内科での相談も検討してください。

動悸の検査で異常なしと言われましたが症状が続いています

検査時に症状が出ていない場合や、自律神経の乱れなど検査では発見しにくい原因がある可能性があります。セカンドオピニオンや別のアプローチを検討してください。

薬を飲んでも動悸が改善しないのはなぜですか？

薬は対症療法であり、根本原因が解決されていない可能性があります。生活習慣の改善や体の構造的な問題へのアプローチが必要かもしれません。

動悸と更年期障害の関係はありますか？

更年期におけるホルモンバランスの変化により自律神経が乱れ、動悸が起こりやすくなります。女性ホルモンの減少が心血管系に影響を与えることがあります。

若い人でも動悸になることはありますか？

はい、ストレス、睡眠不足、不規則な生活習慣、過度のカフェイン摂取などにより若い人でも動悸は起こります。現代社会では年齢に関係なく注意が必要です。

動悸で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと動悸は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

動悸は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。