後縦靱帯骨化症

後縦靱帯骨化症とは

後縦靱帯骨化症とは、背骨の中を縦に走る後縦靭帯という組織が骨のように硬くなってしまい、神経の通り道である脊柱管を狭くして脊髄や神経根を圧迫する病気です。この病気は国が定める指定難病の一つとなっており、原因や治療法が完全には確立されていない慢性的な疾患です。特に中高年の男性に多く見られる傾向があり、手足のしびれや歩行障害、排尿障害などの様々な症状を伴います。

厚生労働省の調査によると、日本における推定患者数は約2万3千人程度とされ、人口10万人あたり約26人に相当する有病率で報告されています。画像検査で骨化が発見される頻度は平均3％と報告されていますが、実際に症状が出現するのは一部の人に限られており、症状の現れ方や程度には個人差があります。

後縦靱帯骨化症を治療せずに放置すると、骨化が継続的に進行し症状が徐々に悪化していきます。重度に進行した場合、手足の麻痺が強くなり、歩行困難から寝たきり状態になる可能性があります。また、排尿・排便障害が悪化し、日常生活に著しい支障をきたすようになります。転倒などの軽い外傷をきっかけに症状が急激に悪化し、四肢麻痺などの重篤な後遺症が残るリスクも高まります。特に首を大きく後ろに反らす動作や転倒による首への衝撃は、症状の急激な悪化を招く危険性があるため、早期の適切な対処が重要です。

後縦靱帯骨化症の原因

開院以来、当院には後縦靱帯骨化症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、後縦靱帯骨化症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

後縦靱帯骨化症の原因として次のものが挙げられます。

後縦靱帯骨化症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、後縦靭帯の骨化進行や神経圧迫の増悪などが発生し、手足のしびれや歩行障害が発症します。遺伝的要因が最も関与していると考えられており、家族内での発症が多いことが報告されています。また、加齢による老化現象や糖尿病などの代謝異常、性ホルモンの異常なども複雑に関与していることが分かっています。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。後縦靱帯骨化症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

後縦靱帯骨化症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の内服により痛みやしびれの軽減を図ります。しかし根本的な治療ではなく、長期服用による胃腸障害や肝機能障害などの副作用が懸念されます。

装具療法

頚椎カラーなどの首を固定する装具を装着し、圧迫されている神経を保護します。しかし日常生活に制限が生じ、筋力低下や関節の拘縮を招く可能性があります。

理学療法

筋肉の緊張を緩め、関節可動域の維持を目的とした運動療法を行います。しかし効果を得るには継続的な通院が必要で、専門家の指導なしに行うと症状悪化のリスクがあります。

神経ブロック注射

症状が改善しない場合に神経のブロック注射を行います。しかし一時的な効果に留まることが多く、感染や神経損傷などの合併症のリスクがあります。

手術療法

重症化した場合に神経の通り道を拡大したり、骨化した靭帯を摘出したりします。しかし手術が難しく術後合併症のリスクが高く、髄液漏や嚥下障害などの後遺症が残る可能性があります。

後縦靱帯骨化症を改善するために

まずはあなたの後縦靱帯骨化症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、後縦靱帯骨化症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

後縦靱帯骨化症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

後縦靱帯骨化症のQ＆A

後縦靱帯骨化症は自然に治りますか？

残念ながら自然治癒は期待できません。骨化した靭帯は元に戻らず、進行性の疾患として適切な管理が必要です。

後縦靱帯骨化症の人がやってはいけないことは？

首を大きく後ろに反らす動作は絶対に避けてください。転倒にも十分注意し、首に衝撃が加わることは極力避ける必要があります。

この病気は遺伝しますか？

遺伝的要因が最も関与していると考えられており、家族内での発症が多いことが報告されています。しかし必ず遺伝するわけではありません。

手術をしても完治しますか？

手術により症状の改善は期待できますが、完治は困難です。骨化は手術後も進行する可能性があり、数年後に再び症状が出現することもあります。

症状の進行を止めることはできますか？

完全に止めることは困難ですが、適切な治療と生活習慣の改善により進行を遅らせることは可能です。定期的な経過観察が重要です。

どのような運動をすれば良いですか？

歩行やストレッチなどの軽い体操、水泳などがお勧めです。ただし首を反らす動作は避け、必ず医師や理学療法士の指導を受けてください。

日常生活で気をつけることは何ですか？

転倒防止、首への衝撃回避、急激な首の動作を避けることが重要です。症状の変化があれば早めに受診してください。

他の治療法はありますか？

カイロプラクティックなどの代替療法もありますが、必ず専門医と相談の上で検討することが大切です。自己判断での治療は危険です。

再発する可能性はありますか？

骨化は継続的に進行するため、症状の再発や悪化の可能性があります。定期的な検査による経過観察が必要です。

将来寝たきりになる可能性はどのくらいですか？

適切な治療を受けていれば寝たきりになることは稀ですが、放置すると歩行困難から寝たきりに至る可能性があります。早期の対応が重要です。

後縦靱帯骨化症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと後縦靱帯骨化症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

後縦靱帯骨化症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。