起立性低血圧症

起立性低血圧症とは

起立性低血圧症とは、寝た状態や座った状態から急に立ち上がったときに血圧が大きく下がる病気です。具体的には、立ち上がった際に上の血圧が20mmHg以上、下の血圧が10mmHg以上低下する状態をいいます。健康な人でも立ち上がると一時的に血圧は下がりますが、すぐに元に戻るのに対し、この病気では血圧の回復が遅れたり十分に戻らなかったりします。その結果、脳への血液供給が不足してめまいや立ちくらみ、時には失神などの症状が現れます。

厚生労働省の患者調査によると、低血圧症の総患者数は約7万人と報告されています。しかし、この数値は医療機関を受診した患者のみの統計であり、実際の患者数はもっと多いと考えられています。特に高齢者では全体の約20％に起立性低血圧が発生するとされており、日本の高齢化社会において潜在的な患者数は相当数に上ると推測されます。

起立性低血圧症を放置すると、日常生活に深刻な支障をきたします。転倒や失神による外傷のリスクが高まり、特に高齢者では骨折などの重篤な怪我につながる可能性があります。慢性的な疲労感や集中力の低下により、仕事や学業のパフォーマンスが著しく低下します。症状が進行すると、外出することへの不安から活動範囲が狭まり、社会的な孤立や運動不足による筋力低下を招きます。最悪の場合、寝たきり状態になるリスクも指摘されており、症状による不安やストレスから精神的な問題を併発することもあります。

起立性低血圧症の原因

開院以来、当院には起立性低血圧症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、起立性低血圧症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

起立性低血圧症の原因として次のものが挙げられます。

起立性低血圧症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで血圧調整がうまくいかなくなります。体内の水分不足により血液量が減少し、血圧が下がりやすくなることもあります。年齢とともに血管の弾力性が低下し、圧受容器の反応も鈍くなるため、起立時の血圧調整が困難になります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。起立性低血圧症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

起立性低血圧症への対応として、次のようなものが一般的です。

生活習慣の改善指導

ゆっくりとした体位変換、十分な水分摂取、弾性ストッキングの着用などの生活指導が行われます。しかし継続的な実践が必要で、患者の強い意志と家族のサポートが不可欠です。効果が現れるまでに時間がかかり、症状の改善を実感しにくい場合があります。

薬物療法

ミドドリンやフルドロコルチゾンなどの薬剤を使用して血圧上昇や血液量増加を図ります。しかし体重増加、浮腫、電解質異常、不整脈などの副作用が生じる可能性があります。長期間の服薬が必要で、薬剤費用の負担も考慮する必要があります。

非薬物療法

着圧療法や傾斜台療法などの専門的な治療法が重症例に対して実施されます。しかし専門的な設備や技術が必要で、すべての医療機関で実施できるわけではありません。治療に時間がかかり、患者の通院負担が増加します。

起立性低血圧症を改善するために

まずはあなたの起立性低血圧症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、起立性低血圧症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

起立性低血圧症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

起立性低血圧症のQ＆A

起立性低血圧症は自然に治りますか？

症状の程度や原因により異なりますが、生活習慣の改善や適切な治療により症状の軽減は可能です。ただし、根本的な改善には専門的なアプローチが必要な場合が多く、早期の適切な治療が重要になります。

起立性低血圧症の人がやってはいけないことは？

急激な体位変換、過度のアルコール摂取、過度な運動は避けるべきです。また、長時間の立位や高温環境での活動も症状を悪化させる可能性があります。日頃から水分補給を心がけ、ゆっくりとした動作を意識することが大切です。

起立性低血圧症と起立性調節障害の違いは何ですか？

起立性低血圧症は血圧の低下が主体で、起立性調節障害は血圧変化に加え心拍数の変化も含む広い概念です。症状は似ていますが、診断基準や治療アプローチが異なり、主に若年者に見られる起立性調節障害と区別されます。

症状が出たときの応急処置はありますか？

まずは安全な場所で座るか横になり、足を心臓より高い位置に上げます。十分な水分補給を行い、症状が改善するまで無理に動かないことが重要です。頻繁に症状が現れる場合は、専門的な検査を受けることをお勧めします。

どのような検査で診断されるのですか？

臥位と立位での血圧測定が基本となります。立位負荷試験や24時間血圧測定、必要に応じて自律神経機能検査なども実施され、総合的に診断されます。当院では、これらに加えて独自の検査により原因を特定します。

薬を飲まずに改善する方法はありますか？

生活習慣の改善、適度な運動、水分・塩分の適切な摂取、弾性ストッキングの使用など、非薬物療法で症状改善を図ることが可能です。カイロプラクティックによる自律神経の調整も効果的なアプローチの一つです。

起立性低血圧症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと起立性低血圧症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

起立性低血圧症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。