心筋梗塞

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、心臓に酸素と栄養を運ぶ血管である冠動脈が血栓によって詰まり、心臓の筋肉に血液が届かなくなって筋肉が死んでしまう病気です。心筋が死ぬことを「壊死」と呼び、一度壊死した心筋は元に戻りません。適切な治療を受けないと死に至る可能性のある危険な病気で、発症後6時間以内の治療開始で約9割の方が助かるとされています。

厚生労働省の令和5年患者調査によると、急性心筋梗塞で治療を受けている患者数は7万5,000人となっており、陳旧性心筋梗塞を含めると25万5,000人となります。心疾患全体では358万1,000人が継続的な治療を受けており、高齢化に伴い患者数は増加傾向にあります。

心筋梗塞を放置すると、心筋の壊死が徐々に広がり、心臓のポンプ機能が著しく低下します。その結果、心不全を引き起こし全身に血液を送り出せなくなります。さらに重要なことは、重症な不整脈である心室細動が発生し、1分2分を争う緊急事態となり突然死に至る可能性があることです。発症から1時間以内の死亡原因の多くがこの不整脈によるものです。また、心筋梗塞後症候群として発熱、胸痛、心膜炎などの後遺症が数カ月後に現れ、最悪の場合、外出することさえ困難になり、社会復帰が難しくなる可能性があります。

心筋梗塞の原因

開院以来、当院には心筋梗塞の再発予防や術後のケアでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、心筋梗塞の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

心筋梗塞の原因として次のものが挙げられます。

心筋梗塞は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、高血圧や脂質の過剰摂取により血管が硬くなり、血管壁にLDLコレステロールから成るプラークが形成されます。このプラークが破裂すると血栓ができ、冠動脈を完全に閉塞します。また、姿勢の悪化により血流が悪くなり、心臓への負担が増加することも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。心筋梗塞の再発予防なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

心筋梗塞への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物治療

血栓を溶かす薬、血液をサラサラにする抗血小板薬、心臓の負担を軽くするニトログリセリン、不整脈を防ぐベータ遮断薬などを用いて治療します。しかし血栓溶解薬は出血のリスクがあり、特に脳出血などの重篤な副作用が起こる可能性があります。また、投与できる時間的制限があり、効果が期待できない場合もあります。

心臓カテーテル治療

手首や太ももの動脈からカテーテルを挿入し、詰まった冠動脈にバルーンやステントを用いて血管を広げ、血流を回復させます。しかしカテーテル挿入部位からの出血や血管損傷のリスクがあります。また、ステント内血栓症や再狭窄の可能性があり、長期間の抗血小板薬服用が必要となります。

冠動脈バイパス手術

詰まった冠動脈の先に別の血管をつなぎ、迂回路を作って血流を回復させる外科手術です。しかし全身麻酔下での開胸手術となるため、手術に伴う感染症や出血などの合併症リスクがあります。回復に時間がかかり、身体への負担が大きい治療法です。

心筋梗塞を改善するために

まずはあなたの心筋梗塞の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、心筋梗塞の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

心筋梗塞と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。胸椎や頸椎の可動域検査、全身の姿勢分析、血流や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

心筋梗塞のQ＆A

心筋梗塞は自然に治りますか？

心筋梗塞は自然に治癒することはありません。一度壊死した心筋は再生せず、適切な医学的治療が必須です。早期の治療開始が生命予後を大きく左右します。

心筋梗塞の人がやってはいけないことは？

急激な運動、極端な寒暖差への曝露、過度なストレス、喫煙、大量の飲酒は避けるべきです。また、処方薬の自己判断での中断は危険です。

一度心筋梗塞になると再発しやすいのでしょうか？

再発リスクは健常者より高くなります。しかし、適切な薬物治療、生活習慣の改善、定期的な検査により再発予防は十分可能です。

狭心症と心筋梗塞の違いは何ですか？

狭心症は冠動脈の狭窄により一時的に心筋が酸素不足になる状態で、心筋梗塞は血管が完全に詰まり心筋が壊死した状態です。症状の持続時間も異なります。

薬を飲み続けなければならないのでしょうか？

多くの場合、血栓予防薬や心臓保護薬の長期服用が必要です。ただし、医師との相談により薬の種類や量の調整は可能で、生活習慣改善により減薬できる場合もあります。

心筋梗塞の前兆を見分ける方法はありますか？

胸部の圧迫感、息切れ、左肩への放散痛、冷汗、吐き気などが前兆症状です。これらの症状が15分以上続く場合は、迷わず救急車を呼ぶことが大切です。

心筋梗塞で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と血流の検査を行う当院のカイロプラクティックと心筋梗塞の再発予防は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

心筋梗塞は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。