乗り物酔い

乗り物酔いとは

乗り物酔いとは、車、バス、電車、船、飛行機などの乗り物に乗った際に起こる不快な症状の総称です。医学的には「動揺病」とも呼ばれ、乗り物の揺れや加速・減速によって内耳の平衡感覚器官が刺激され、脳が混乱することで吐き気、めまい、頭痛、冷や汗などの症状が現れます。

日本では20代から50代の成人男女の24.8％、つまり4人に1人が乗り物酔いを経験しており、約3,000万人を超える人が悩んでいる症状です。特に小学校高学年から中学生では高い頻度を示し、成人でも男性13.4％、女性25.2％の割合で症状が継続しています。この症状により体への負担が大きくなり、様々な身体的不調を引き起こします。

乗り物酔いを放置すると、移動に対する恐怖心や不安感が増大し、外出や旅行を避けるようになります。仕事での出張や通勤に支障をきたし、キャリアや人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。また、酔い止め薬への依存が強くなり、薬を飲むことへの抵抗感と必要性のジレンマに悩まされ続けることになります。最悪の場合、社会活動が大幅に制限され、生活の質が著しく低下する恐れがあります。

乗り物酔いの原因

開院以来、当院には乗り物酔いでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、乗り物酔いの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

乗り物酔いの原因として次のものが挙げられます。

乗り物酔いは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、内耳の三半規管や耳石器の過度な反応、自律神経のバランス崩れ、頸椎の歪みによる神経伝達の問題などが発生し、それが乗り物酔いとなります。車の揺れや加速・減速により内耳の平衡感覚器官が過度に刺激され、脳が混乱した状態が続くことで症状が定着します。視覚から入る情報と体が感じる揺れの情報が一致しないことで、さらに症状が悪化することも多くあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。乗り物酔いなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

乗り物酔いへの対応として、次のようなものが一般的です。

心理療法

不安や恐怖心を軽減するためのカウンセリングや認知行動療法を実施します。長期間の治療が必要で、即効性に欠ける場合があります。また、心理的要因以外の身体的原因には対応できません。

酔い止め薬の処方

継続的な服用が必要で、眠気や口の渇きなどの副作用があります。また、根本的な改善ではなく一時的な症状抑制にとどまります。薬物依存の可能性もあり、長期使用は推奨されません。

生活指導・行動療法の指導

一般的なアドバイスにとどまり、個人の体質や症状の特徴に応じた具体的な対策が不十分な場合があります。効果的な方法を身につけるまでに時間がかかり、実際の移動場面での実践が困難で、根本的な内耳の問題や神経系の問題は解決されません。

乗り物酔いを改善するために

まずはあなたの乗り物酔いの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、乗り物酔いの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

乗り物酔いと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。内耳の平衡感覚器官の状態、頸椎の可動域検査、全身の姿勢分析、自律神経の状態、日常生活でのストレス要因をチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

乗り物酔いのQ＆A

乗り物酔いは自然に治りますか？

多くの場合、成長とともに症状は軽減しますが、大人になっても続く方もいます。適切な対処により改善の可能性は十分にあります。

乗り物酔いの人がやってはいけないことは？

乗車中の読書やスマートフォンの使用、空腹状態での乗車、強い香りのする場所での乗車は症状を悪化させる可能性があります。

なぜ子どもの頃から乗り物酔いが続くのですか？

内耳の平衡感覚器官の過敏性や自律神経系の特徴が個人差として継続している可能性があります。体質的な要因が関与しています。

乗り物酔いと三半規管の関係は？

三半規管は回転運動を感知する器官で、乗り物の揺れに過敏に反応することで脳に混乱した信号を送り、症状を引き起こします。

酔い止め薬以外の対処法はありますか？

ツボ押し、呼吸法、姿勢の改善、カイロプラクティックによる神経系の調整など、薬に頼らない方法も多数存在します。

乗り物酔いは遺伝しますか？

家族性の傾向があることが知られており、遺伝的要因が関与している可能性が高いとされています。

どの診療科を受診すればよいですか？

耳鼻咽喉科や内科が一般的ですが、根本的な改善を目指す場合はカイロプラクティックなどの選択肢もあります。

乗り物酔いの根本的な原因は何ですか？

内耳の平衡感覚器官の過敏性、自律神経系の不安定性、頸椎の歪みによる神経伝達の問題などが複合的に関与していると考えられます。

大人になっても乗り物酔いが治らない理由は？

子どもの頃からの体質的要因が継続し、さらにストレスや生活習慣の影響で症状が固定化している可能性があります。

乗り物酔いを予防する方法はありますか？

十分な睡眠、適度な食事、乗車前の体調管理に加え、姿勢の改善や神経系の調整により予防効果が期待できます。

乗り物酔いで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと乗り物酔いは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

乗り物酔いは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。