妊娠中のつわり

つわりとは

つわりとは、妊娠初期に起こる吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状の総称です。医学的には「妊娠悪阻」と呼ばれ、妊娠5週目頃から始まり、多くの場合は妊娠16週頃までに自然と改善される妊娠に伴う生理的な現象です。特に朝の時間帯に症状が強く現れることが多く、「モーニングシックネス」とも呼ばれています。

症状の程度には個人差があり、軽い吐き気程度の方から日常生活に支障をきたすほど重篤な症状を呈する方まで様々です。厚生労働省の調査によると、妊娠を経験した女性労働者の66.8%がつわりを経験しており、年間約53.6万人の妊婦がつわりに悩んでいると推計されています。

つわりを放置し続けると、脱水症状や栄養失調により「妊娠悪阻」へと進行する可能性があります。重症化すると肺塞栓症やウェルニッケ脳症などの合併症を引き起こし、最悪の場合は母体の生命に関わる危険性もあります。また、慢性的な栄養不足により胎児の発育不全のリスクも高まります。精神的なストレスが蓄積されることで症状がさらに悪化し、うつ状態に陥る可能性もあり、妊娠継続への不安や次回妊娠への恐怖心を抱くケースも少なくありません。

つわりの原因

開院以来、当院にはつわりでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、つわりの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

つわりの原因として次のものが挙げられます。

つわりは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、妊娠により分泌されるhCGが脳の嘔吐中枢を刺激し、プロゲステロンの増加により胃腸の動きが鈍化することで消化不良や吐き気が生じます。ストレスや不規則な生活により自律神経のバランスが崩れ、妊娠による体の変化に対する適応能力が低下することも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。つわりなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

つわりへの対応として、次のようなものが一般的です。

制吐剤（吐き気止め）の処方

プリンペランやドンペリドンなど妊娠中でも安全性が確認された薬剤により吐き気を抑制します。しかし薬物への依存性や副作用のリスクがあり、根本的な原因解決にはならず一時的な症状緩和にとどまります。

ビタミンB6製剤の投与

ピリドキシンやピドキサールなどのビタミンB6製剤により、つわりによる吐き気や嘔吐を軽減します。しかし効果に個人差があり、すべての患者に同様の改善効果が期待できるわけではありません。

漢方薬の処方

小半夏加茯苓湯や半夏厚朴湯など、体質や症状に合わせた漢方薬により症状の改善を図ります。しかし効果が現れるまでに時間がかかり、体質に合わない場合は症状が改善されない可能性があります。

点滴による輸液療法

脱水症状や栄養不足に対して、水分や電解質、ビタミンなどを点滴により補給します。しかし頻繁な通院が必要となり、根本的な体質改善には至らず対症療法的な治療にとどまります。

食事指導

少量頻回摂取や食べやすい食品の選択など、栄養摂取を維持するための食事指導を行います。しかし実際の生活環境での実践が困難で、症状が重い場合は指導通りの食事摂取が不可能な場合があります。

つわりを改善するために

まずはあなたのつわりの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、つわりの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

つわりと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

妊娠中の体の変化に合わせた安全で優しい施術により、自律神経の調整と血流改善を図ります。妊娠初期の急激なホルモン変化により乱れた自律神経を整えることで、消化器系の機能を正常化し、つわり症状の軽減を目指します。また、姿勢の調整により内臓への圧迫を軽減し、胃腸の働きを改善することも可能です。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

つわりのQ＆A

つわりは自然に治りますか？

多くの場合、つわりは妊娠16週頃までに自然と改善されます。しかし個人差があり、適切なケアにより症状を軽減することが可能です。早期からの体調管理により、より快適な妊娠生活を送ることができます。

つわりの人がやってはいけないことは？

無理な食事摂取、激しい運動、ストレスの蓄積は避けましょう。また脱水症状を防ぐため水分摂取を怠らないことが重要です。体に負担をかけない生活を心がけることが大切です。

つわりはいつまで続くのでしょうか？

一般的には妊娠5週頃から始まり16週頃に改善されますが、個人差があり出産まで続く方もいらっしゃいます。適切なケアにより症状の軽減は期待できます。

つわりの症状を軽くする方法はありますか？

少量頻回摂取、十分な休息、ストレス軽減、適切な姿勢調整などにより症状の軽減が期待できます。当院では個人に合わせた改善方法をご提案します。

つわりで赤ちゃんに影響はありませんか？

軽度のつわりであれば赤ちゃんへの影響は心配ありませんが、重症化した場合は適切な治療が必要になります。心配な症状があれば早めにご相談ください。

つわりと妊娠悪阻の違いは何ですか？

つわりが重症化し、食事摂取困難や脱水症状を伴う状態を妊娠悪阻と呼び、医学的治療が必要になります。症状の程度により適切な対処法が異なります。

つわりで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとつわりは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

つわりは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。