腰椎分離症

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、腰の骨である腰椎の一部が疲労骨折を起こして離れてしまう状態のことです。特に成長期のスポーツ選手に多く見られる疾患で、腰を反らしたりひねったりする動作を繰り返すことで発症します。

骨がまだ成長段階にある中高生では、適切な治療により骨が癒合する可能性が高い疾患です。日本人における発生頻度は約6％とされており、成長期の腰痛患者においては約40％が腰椎分離症であるという報告もあります。これらのデータから推計すると、日本全国で数十万人の患者が存在すると考えられ、特に中学生では腰痛患者の約50％、高校生では約39％を占めています。

腰椎分離症を放置すると、骨の癒合機会を逃し、慢性的な腰痛に悩まされる可能性があります。さらに進行すると腰椎すべり症を併発し、神経症状として足のしびれや筋力低下が現れることがあります。

最悪の場合、日常生活に支障をきたすほどの痛みが続き、スポーツ活動の完全な断念を余儀なくされることもあります。また、将来的に手術が必要になる可能性も高まってしまいます。成長期という貴重な時期を痛みで過ごすことは、身体的な問題だけでなく、精神的な負担も大きくなります。

腰椎分離症の原因

開院以来、当院には腰椎分離症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、腰椎分離症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

腰椎分離症の原因として次のものが挙げられます。

腰椎分離症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、腰椎関節の可動域減少や腰部の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、腰椎分離症が発症します。野球やサッカーなどで腰を反らしたりひねったりする動作を繰り返すことで、腰椎に疲労が蓄積し骨折が起こります。成長期は骨がまだ完全に成熟していないため、大人と比べて骨折しやすい状態にあり、不適切な練習方法や筋力バランスの不均衡が症状を悪化させます。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。腰椎分離症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

腰椎分離症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

痛みや炎症を抑えるために消炎鎮痛剤が処方されます。根本的な治療ではなく対症療法であり、副作用のリスクもあります。

手術療法

保存療法で改善しない場合や神経症状がある場合に検討されます。侵襲的な治療であり、合併症のリスクや長期間のリハビリが必要になります。

安静・運動制限・コルセット装着

長期間のスポーツ中止により、筋力低下や技術的な感覚の鈍化が起こり、復帰時のパフォーマンス低下が懸念されます。コルセットの長期装着により筋力低下が起こる可能性があり、装着による日常生活の不便さもあります。

理学療法

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な通院が必要で費用もかかります。正しい方法を習得するまでに時間がかかり、間違った方法では症状が悪化する可能性があります。

腰椎分離症を改善するために

まずはあなたの腰椎分離症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、腰椎分離症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院では腰椎分離症の根本的な改善を目指しています。単に痛みを抑えるのではなく、症状を引き起こしている原因そのものにアプローチすることで、再発しにくい身体づくりを行います。成長期の貴重な時期を痛みで過ごすことがないよう、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てています。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

腰椎分離症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。腰椎のカーブの形状、背骨全体の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。スポーツ復帰を目指す方には、段階的な復帰プログラムもご提案いたします。

腰椎分離症のQ＆A

腰椎分離症は自然に治りますか？

成長期であれば適切な治療により自然治癒の可能性は高いですが、放置すると癒合機会を逃し慢性化するリスクがあります。早期の適切な治療が重要です。

腰椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰を反らしたりひねったりする動作、重いものを持つ動作、激しいスポーツ活動は症状を悪化させる可能性があります。医師や専門家の指導のもとで行動することが大切です。

どのくらいの期間で競技復帰できますか？

症状の程度により異なりますが、一般的に3～6ヶ月程度の治療期間が必要で、段階的な復帰プログラムを経て競技復帰します。

腰椎分離症と腰椎すべり症の違いは何ですか？

分離症は骨の疲労骨折、すべり症は椎体が前方にずれた状態で、分離症が進行してすべり症になることがあります。

手術をしなくても完治する可能性はありますか？

成長期の新鮮な分離症であれば、適切な保存療法により80％以上の症例で骨癒合が期待できます。

将来的に腰痛が再発する可能性はありますか？

適切な治療と予防策により再発リスクは軽減できますが、スポーツ活動を続ける限り完全にゼロにはできません。

どんな運動なら続けても大丈夫ですか？

水泳やウォーキングなど腰への負担が少ない運動から始め、段階的に負荷を上げていくことが重要です。

整形外科以外にどんな治療選択肢がありますか？

カイロプラクティック、鍼灸、理学療法など、根本的な原因にアプローチする治療法があります。

痛み止めに頼らない治療法はありますか？

姿勢改善、筋力バランス調整、関節の可動域改善など、身体の機能を正常化する治療法が効果的です。

予防するためにはどうすればいいですか？

適切なウォーミングアップ、正しいフォームでの練習、筋力バランスの維持、過度な練習の回避が重要です。

腰椎分離症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと腰椎分離症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

腰椎分離症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。腰椎分離症が改善されることで、成長期の貴重な時間を痛みではなく、好きなスポーツや勉強に集中して過ごすことができるようになります。