食欲不振

食欲不振とは

食欲不振とは、食べ物をおいしいと感じられなくなったり、食べたいという気持ちが起こらなくなったりする状態のことです。お腹が空かない、少し食べるとすぐにお腹がいっぱいになる、食べ物のことを考えるだけで気分が悪くなるといった症状が現れます。一時的なものから、何らかの病気が原因で長期間続くものまでさまざまで、食事は私たちの体を作るうえで非常に大切なため、食欲不振が続く場合は原因を見つけて対処することが重要になります。

厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると、食欲不振を訴える人は1,083人（8.9%）となっており、特に高齢者においては食欲低下の問題が深刻化しています。地域在住高齢者を対象とした研究では、プレフレイル群において35.2%の人が食欲低下を示しており、健康な高齢者群の11.1%と比較して有意に高い割合となっています。

食欲不振を放置すると、まず栄養が不足し、体力の低下や免疫機能の低下につながります。さらに筋肉量が減少し、全身の機能にも影響が及ぶおそれがあります。特に高齢者の場合、食欲不振から低栄養状態となり寝たきりの原因となってしまう可能性があります。

最悪の場合、食欲不振が続くことへの不安感がたまっていくことで、うつ病を発症する可能性もあります。また、原因が分からない下痢や便秘、腹痛が続くことに対する精神的ストレスが増大し、さらなる体調悪化を招く悪循環に陥ることもあります。

食欲不振の原因

開院以来、当院には食欲不振でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、食欲不振の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

食欲不振の原因として次のものが挙げられます。

食欲不振はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、自律神経の乱れや消化機能の低下、精神的な不安などが発生し、食欲不振が発症します。それは人によって違い、単に胃薬を飲んだり食事内容を変えるだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。食欲不振でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

食欲不振への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物治療

胃酸の分泌を抑える制酸剤や、胃の粘膜を守る胃粘膜保護剤、胃腸の動きを整える運動機能改善薬などを使用します。しかし根本的な原因が解決されない限り、薬を中止すると症状が再発する可能性があります。また、長期間の服用により副作用のリスクも考慮する必要があります。

制吐剤の投与

吐き気や嘔吐がある場合に、症状を和らげるために使用されます。しかし一時的に症状を抑えるだけで、食欲不振の根本的な改善にはつながりません。また、薬に依存してしまう可能性もあります。

整腸剤の処方

下痢などの消化器症状がある場合に、腸内環境を整えるために処方されます。しかし腸内環境の改善には時間がかかり、即効性は期待できません。また、個人差があるため効果が現れない場合もあります。

点滴による補液

脱水や栄養状態を考慮して、必要な水分や栄養素を直接血管内に投与します。しかし栄養補給は一時的なもので、根本的な食欲の改善にはつながりません。また、頻繁な通院が必要となる場合があります。

生活習慣改善の指導

睡眠不足や暴飲暴食などの不規則な生活を改善し、自律神経のバランスを整えるための指導を行います。しかし改善効果が現れるまでに時間がかかり、患者自身の継続的な努力が必要です。また、ストレスの原因が除去されない限り、根本的な解決は困難です。

食欲不振を改善するために

まずはあなたの食欲不振の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、食欲不振の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

食欲不振と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

食欲不振のQ＆A

食欲不振は自然に治りますか？

一時的なストレスや疲労による食欲不振は自然に改善することがありますが、2週間以上続く場合や体重減少を伴う場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があるため、専門医による診断と治療が必要です。

食欲不振の人がやってはいけないことは？

無理に大量の食事を摂取することや、脂っこい食べ物、冷たい飲食物の摂取は避けるべきです。また、アルコールの摂取や不規則な生活リズムは症状を悪化させる可能性があります。

食欲不振はどのくらいの期間続くものですか？

原因によって大きく異なりますが、一般的に3日以上続く場合は注意が必要で、1週間以上続く場合は医療機関での診察を受けることをお勧めします。適切な治療により改善期間は短縮できます。

食欲不振と体重減少はどの程度関係がありますか？

食欲不振の強さと期間に比例して体重減少が進行します。1〜2ヶ月で急激な体重減少がある場合は、重篤な疾患の可能性があるため、早急な医療機関での検査が必要です。

食欲不振の時に食べやすい食べ物はありますか？

消化にやさしいおかゆ、うどん、スープ、豆腐、やわらかい果物などを少量ずつ摂取することをお勧めします。一度に食べる量を減らして、食べる回数を増やすことも効果的です。

食欲不振は遺伝しますか？

食欲不振自体は遺伝しませんが、消化器疾患や精神的な疾患の素因が遺伝的に関与する場合があります。家族歴がある場合は、定期的な健康チェックを受けることが重要です。

食欲不振の検査はどのようなものがありますか？

血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査などがあります。症状や問診結果に基づいて、医師が必要と判断した検査を段階的に実施します。

食欲不振は完治しますか？

原因となる疾患が特定され、適切な治療を行うことで多くの場合改善が期待できます。ただし、慢性的な疾患が原因の場合は、症状の管理と生活の質の向上を目指した治療が中心となります。

食欲不振の時に運動はしても大丈夫ですか？

軽い散歩程度の運動は食欲増進に効果的ですが、激しい運動は体力を消耗し症状を悪化させる可能性があります。体調に合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。

食欲不振とうつ病の関係はありますか？

食欲不振はうつ病の症状の一つとして現れることがあり、逆に食欲不振が続くことでうつ病を発症する場合もあります。精神的な症状を伴う場合は、心療内科での診察も検討が必要です。

食欲不振で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

食欲不振が改善されることで、佐藤美香さんのように以前のような料理への情熱を取り戻し、健康的な体重に戻ることができます。食事は私たちの体を作る基本であり、食欲が回復することで人生の質が大きく向上します。

症状の原因が分かれば不安がなくなります。不安がなくなれば、元気で新しいことにチャレンジでき、楽しい毎日を送ることができます。