開張足

開張足とは

開張足とは、足の指の付け根を横に結ぶ横アーチという部分が崩れて、足の指が扇状に横に広がってしまう状態のことです。本来なら横アーチによって体重が分散されるはずですが、この構造が崩れることで足幅が広がり、特定の部分に過度な圧力がかかるようになります。医学的には「横アーチの低下」とも呼ばれ、母趾から小趾の根元にある中足骨を結ぶアーチの形が崩れることで、足裏の第二趾や第三趾のつけ根に痛みや不快感を生じさせます。

厚生労働省の関連調査によると、外反母趾の推計患者数は36年で6.5倍に増加し、現在日本全国で500万人に達しています。開張足は外反母趾の前段階や併発する症状として多く見られ、特に女性の約9割に開張足の傾向があるとされています。

開張足を放置すると、まず足裏の第二趾や第三趾のつけ根に慢性的な痛みが生じ、タコや魚の目ができやすくなります。さらに進行すると、外反母趾や内反小趾、扁平足などの足の変形が併発し、モートン病という足の指にしびれや痛みが生じる疾患を引き起こす可能性があります。最終的には身体の土台である足元のバランスが崩れることで、膝、腰、肩、首への負担が増加し、全身の慢性的な痛みや姿勢の悪化につながります。重度の場合には関節の変形や筋力低下が進行し、日常生活に支障をきたすレベルまで悪化することがあります。

開張足の原因

開院以来、当院には開張足でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、開張足の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

開張足の原因として次のものが挙げられます。

開張足は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、横アーチの崩壊や足部の筋肉・靭帯の緊張などが発生し、開張足が発症します。ハイヒールを履くと重心が前に移動し、横アーチに無理な負担がかかることで疲労が蓄積し、アーチが崩れやすくなります。また、足に合わない靴を履き続けることで足の筋肉が正しく使われず、結果的にアーチを支える力が弱まります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。開張足なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

開張足への対応として、次のようなものが一般的です。

インソール（足底板）療法

中足骨の中央部分を盛り上げる中足骨パッドを入れた足底板を作成し、横アーチを支えて痛みを軽減します。しかし個人の足の形状に合わせた調整が必要で、定期的なメンテナンスと交換が必要です。また、すべての靴に対応できるわけではなく、靴の選択肢が限られることがあります。

テーピング

痛みや変形を予防するためのテーピングを施し、アーチを適切な位置に保持します。しかし毎日のテーピングは時間と手間がかかり、皮膚トラブルを起こす可能性があります。また、正しい巻き方を習得するまでに時間がかかります。

筋力強化トレーニング

ゴムバンドやタオルを使った足趾の筋力強化運動により、アーチを支える筋肉を鍛えます。しかし効果を実感するまでに長期間の継続が必要で、正しいフォームで行わないと効果が得られません。忙しい日常の中で継続することが困難な場合があります。

開張足を改善するために

まずはあなたの開張足の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、開張足の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

開張足と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。足部の可動域検査、全身の姿勢分析、足のアーチの状態、足趾の筋力や神経の機能、歩行パターンの分析などの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

痛み止めを服用されている方や手術を避けたい方、インソールや他の治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

開張足のQ＆A

開張足は自然に治りますか？

開張足は基本的に自然治癒することはありません。適切な治療や対策を行わない限り、症状は徐々に進行していくため、早期の対処が重要です。

開張足の人がやってはいけないことは？

ハイヒールやつま先の細い靴の長時間着用、足に合わない大きすぎる靴の使用、長時間の素足での生活は避けるべきです。

開張足は遺伝しますか？

骨格や靭帯のゆるみなどの遺伝的要因が影響することがありますが、生活習慣や靴の選び方など後天的な要因の方が大きく関与しています。

どの程度の変形で病院を受診すべきですか？

足裏にタコができたり、歩行時に痛みを感じるようになったら、早めに専門機関を受診することをお勧めします。

開張足の予防方法はありますか？

足に合った靴の選択、適度な運動による足の筋力維持、体重管理、足指を意識的に動かす習慣が効果的な予防方法です。

開張足とモートン病の関係は？

開張足により横アーチが崩れると、足の指にいく神経が圧迫されてモートン病を引き起こす可能性があります。開張足の早期治療が予防につながります。

開張足で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと開張足は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

開張足は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。