多汗症

多汗症とは

多汗症とは、日常生活に必要な量を超えて汗が出る状態のことです。単なる汗っかきとは異なり、本人の意志とは無関係に大量の汗が出てしまい、日常生活に支障をきたすほどの症状を指します。特に手のひら、足の裏、脇の下、顔などの特定部位に明らかな原因なく汗をかく「原発性局所多汗症」が最も一般的で、左右対称に発汗し、睡眠中は汗をかかないという特徴があります。

厚生労働省の調査によると、日本人の約10人に1人が多汗症に悩んでいるとされています。具体的には、原発性手掌多汗症の有病率は約5.3％で、推定患者数は約493万1千人に上ります。部位別では、腋の下が約5.9％、顔・頭部が約3.6％、手のひらが約2.9％、足の裏が約2.3％となっており、特に女性の有病率が男性の1.7倍と高く、20～30代の有病率が最も高いことが報告されています。

多汗症を放置すると、まず社会生活への影響が深刻化します。仕事では握手や書類の受け渡しが困難になり、営業成績や人間関係に悪影響を及ぼします。プライベートでも人との接触を避けるようになり、恋愛関係や友人関係が築きにくくなります。さらに、常に汗を気にする生活によって精神的ストレスが蓄積し、うつ病や社会不安障害などの精神的な疾患を併発するリスクが高まります。また、痛み止めへの依存が進み、薬物乱用頭痛を引き起こす危険性もあります。最悪の場合、社会復帰が困難になるほどの引きこもり状態に陥る可能性があります。

多汗症の原因

開院以来、当院には多汗症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、多汗症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

多汗症の原因として次のものが挙げられます。

多汗症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、交感神経の過度な興奮や発汗機能の異常などが発生し、多汗症が発症します。遺伝的素因に加えて、ストレスや不規則な生活により自律神経のバランスが崩れ、発汗をコントロールする機能が正常に働かなくなることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。多汗症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

多汗症への対応として、次のようなものが一般的です。

外用薬治療

塩化アルミニウム系の制汗剤を患部に塗布し、汗腺の出口を塞いで発汗を抑制します。しかし効果に個人差があり、皮膚のかぶれや刺激感を起こすことがあります。また、継続使用が必要で根本的な解決にはなりません。

内服薬治療

抗コリン薬などの内服により、全身の発汗を抑制する治療法です。しかし口の渇きや便秘、眠気などの副作用があり、全身への影響が懸念されます。また、薬を中止すると症状が再発します。

ボツリヌス療法

ボツリヌス毒素を患部に注射し、発汗を司る神経の働きを一時的に麻痺させます。しかし効果は一時的で3～6ヶ月ごとに再注射が必要です。また、注射部位の筋力低下や痛みを伴うことがあります。

イオントフォレーシス療法

微弱な電流を流した水に患部を浸し、汗腺の機能を抑制する治療法です。しかし定期的な通院が必要で、治療時間が長く、電気刺激による不快感を伴います。

外科手術

重症例に対して、交感神経を切断する手術や汗腺を除去する手術を行います。しかし侵襲的な治療で、代償性発汗（他の部位からの発汗増加）や神経損傷のリスクがあります。

多汗症を改善するために

まずはあなたの多汗症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、多汗症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

多汗症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

多汗症のQ＆A

多汗症は自然に治りますか？

原発性多汗症は自然治癒することは稀で、多くの場合は適切な治療が必要です。症状は思春期から始まることが多く、放置すると社会生活に大きな支障をきたす可能性があります。

多汗症の人がやってはいけないことは？

過度なストレスや緊張を避け、カフェインや辛い食べ物の摂取を控えることが重要です。また、自己判断での強い制汗剤の乱用は皮膚トラブルを招く可能性があります。

多汗症と単なる汗っかきの違いは何ですか？

多汗症は日常生活に支障をきたすほどの過剰な発汗で、気温や運動に関係なく特定部位に左右対称に汗をかきます。単なる汗っかきとは発汗量と生活への影響度が大きく異なります。

多汗症は遺伝しますか？

約30～50％の患者に家族歴が見られ、遺伝的要因が関与していると考えられています。ただし、遺伝だけでなく環境要因も発症に影響するため、家族歴があっても必ず発症するわけではありません。

多汗症の症状はどのくらい続きますか？

症状の持続期間は個人差がありますが、適切な治療を受けることで症状をコントロールすることが可能です。当院では、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療期間をご提案いたします。

多汗症を完治させることは可能ですか？

完治は困難ですが、適切な治療により症状を大幅に軽減し、日常生活に支障のないレベルまで改善することは可能です。

多汗症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと多汗症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

多汗症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。