妊娠中の股関節痛

妊娠中の股関節痛とは

妊娠中の股関節痛とは、妊娠期間中に足の付け根部分（股関節周辺）に生じる痛みや違和感のことです。妊娠に伴うホルモンの変化や体重増加、姿勢の変化により、股関節を支える筋肉や靭帯に負担がかかることで起こります。痛みの程度は軽い違和感から歩行困難になるほどの激痛まで様々で、妊娠初期から後期まで幅広い時期に現れる可能性があります。

厚生労働省の統計によると、妊娠中の筋骨格系の痛みは妊婦の約50-80%が経験するとされており、その中でも股関節痛は特に妊娠中期から後期にかけて多く見られる症状です。推定では妊婦の約30-40%、年間約25-30万人の妊婦が股関節痛に悩んでいると考えられます。

妊娠中の股関節痛を放置すると、痛みが徐々に悪化し、日常生活に深刻な支障をきたします。歩行が困難になり、家事や仕事ができなくなる可能性があります。また、痛みによる睡眠不足が続くと、妊娠中に必要な休息が取れず、母体の体力低下や精神的ストレスが蓄積します。さらに、痛みをかばうような不自然な姿勢や歩き方を続けることで、腰痛や恥骨痛、膝痛などの二次的な症状が現れる可能性があります。最悪の場合、痛みによる強いストレスが妊娠経過に悪影響を与え、早産のリスクが高まったり、産後の回復が遅れたりする可能性も考えられます。

妊娠中の股関節痛の原因

開院以来、当院には妊娠中の股関節痛でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、妊娠中の股関節痛の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

妊娠中の股関節痛の原因として次のものが挙げられます。

妊娠中の股関節痛は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、股関節の可動域減少や周辺筋肉・筋膜の緊張などが発生し、股関節痛が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。妊娠中の股関節痛なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

妊娠中の股関節痛への対応として、次のようなものが一般的です。

経過観察

多くの場合、妊娠中の自然な変化として様子を見るよう指導され、出産後の自然回復を待つ方針が取られます。しかし痛みが続く間は我慢するしかなく、日常生活の質が著しく低下し、精神的ストレスが蓄積する可能性があります。

生活指導

重いものを持たない、長時間の立位を避ける、適度な休息を取るなどの生活上の注意点が指導されます。しかし制限が多く、家事や仕事に支障をきたし、家族への負担が増加します。また、根本的な痛みの解決にはならない場合が多いです。

妊婦用ベルトの使用

骨盤ベルトやトコちゃんベルトなどの装具を使用して、骨盤の安定性を高める方法が推奨されます。しかし正しい装着方法を習得するのに時間がかかり、装着感が不快で継続が困難な場合があります。また、ベルトに依存してしまい筋力低下を招く可能性があります。

軽い運動療法

妊婦向けのストレッチや軽い運動により、筋肉の緊張を和らげ血流を改善する方法が指導されます。しかし痛みがある状態での運動は症状を悪化させるリスクがあり、適切な指導者がいない場合は効果が期待できません。

妊娠中の股関節痛を改善するために

まずはあなたの妊娠中の股関節痛の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、妊娠中の股関節痛の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

妊娠中の股関節痛と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。骨盤や股関節の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

妊娠中という特別な時期だからこそ、母体と赤ちゃんの両方に配慮した施術が必要です。薬に頼らず、自然な方法で痛みを軽減し、快適な妊娠生活を送れるようサポートいたします。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

妊娠中の股関節痛のQ＆A

妊娠中の股関節痛は自然に治りますか？

多くの場合、出産後にホルモンバランスが正常に戻り、体重が減少することで自然に改善します。ただし、適切なケアを行わないと産後も痛みが続く場合があります。妊娠中から適切な対処を行うことで、産後の回復も早まります。

妊娠中の股関節痛の人がやってはいけないことは？

長時間の立位、重いものを持つ、急激な動作、足を組む座り方、片足重心での立位などは避けるべきです。これらは股関節への負担を増加させ、症状を悪化させる可能性があります。

股関節痛は赤ちゃんに影響しますか？

股関節痛自体が直接赤ちゃんに害を与えることはありませんが、強い痛みによるストレスや睡眠不足は間接的に妊娠経過に影響する可能性があります。適切な治療により痛みを軽減することが大切です。

痛み止めを使わずに痛みを和らげる方法はありますか？

温熱療法、軽いストレッチ、骨盤ベルトの使用、適切な姿勢の維持、十分な休息などが効果的です。専門家による施術も安全な選択肢の一つです。薬に頼らない自然な方法で痛みを軽減できます。

妊娠中でも安全に受けられる治療法はありますか？

妊婦専門の施術を行うカイロプラクティックや整体、鍼灸治療などがあります。ただし、妊婦の施術経験が豊富な専門家を選ぶことが重要です。当院では妊娠中でも安全に受けられる施術を提供しています。

股関節痛がひどい場合、帝王切開になる可能性はありますか？

股関節痛自体が帝王切開の直接的な理由になることは稀ですが、骨盤の状態によっては分娩方法に影響する場合があります。医師との相談が必要ですが、適切な治療により改善が期待できます。

産後も股関節痛は続きますか？

多くの場合は産後数ヶ月で改善しますが、妊娠中に適切なケアを行わなかった場合や、産後の育児による負担で痛みが継続することがあります。妊娠中からのケアが産後の回復にも重要です。

妊娠中の股関節痛を予防する方法はありますか？

適度な運動、正しい姿勢の維持、急激な体重増加の防止、骨盤ベルトの適切な使用などが予防に効果的です。妊娠初期からのケアが重要で、専門家による指導を受けることをお勧めします。

何科を受診すればよいですか？

まずは産婦人科で相談し、必要に応じて整形外科を受診します。妊婦専門の施術を行うカイロプラクティックや整体院も選択肢の一つです。当院では妊娠中の様々な症状に対応しています。

股関節痛と恥骨痛の違いは何ですか？

股関節痛は足の付け根部分の痛みで、恥骨痛は骨盤前面中央部の痛みです。原因は似ていますが、痛みの場所と症状の現れ方に違いがあります。適切な検査により区別することができます。

妊娠中の股関節痛で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと妊娠中の股関節痛は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

妊娠中の股関節痛は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。