ヒールストライク

ヒールストライクとは

ヒールストライクとは、ランニング時にかかと（踵）から先に地面に着地する走法のことです。日本人ランナーの多くがこの走り方を採用しており、歩くときと似た自然な動きが特徴です。足から地面へと力が伝わり、その反発力を利用して前に進む仕組みで、かかと部分に厚いクッションが設置されたシューズと組み合わせることで衝撃を吸収しながら走ることができます。

厚生労働省の2017年度「患者調査」によると、足部形態の異常を伴う受診者数は年々増加しており、1993年と比較して約2.8倍に増加しています。ランニング人口の増加とともに、不適切なヒールストライクによる足部や膝の問題を抱える人も増加傾向にあり、特に運動習慣を新たに始めた中高年層での相談が多くなっています。

ヒールストライクを不適切な状態で続けると、膝関節への負担が増大し、慢性的な膝痛や腰痛を引き起こす可能性があります。さらに進行すると、足底筋膜炎やアキレス腱炎などの慢性炎症性疾患を発症するリスクが高まります。最悪の場合、関節の変形や歩行困難に至ることもあり、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。また、痛みを避けようとする代償動作により、他の部位にも二次的な問題が波及する可能性があります。

ヒールストライクの原因

開院以来、当院にはヒールストライクでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、ヒールストライクの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

ヒールストライクの原因として次のものが挙げられます。

ヒールストライクは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、股関節や足関節の可動域減少、足部や膝部の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、不適切なヒールストライクが発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。ヒールストライクなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

ヒールストライクへの対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法

内服薬、湿布、装具などを用いて炎症を抑制し症状の緩和を図ります。しかし対症療法が中心となるため根本的な改善には時間がかかり、長期間の継続が必要になることがあります。

物理療法

超音波、電気治療、温熱療法などにより筋緊張の緩和と血流改善を促進します。しかし一時的な症状緩和効果は期待できますが、生活習慣や動作パターンの改善がなければ再発のリスクが残ります。

リハビリテーション

理学療法士の指導のもと、筋力強化と関節可動域改善のためのエクササイズを実施します。しかし専門家の指導が必要で、自己判断での運動は症状悪化の可能性があり、継続的な通院が必要となります。

ヒールストライクを改善するために

まずはあなたのヒールストライクの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、ヒールストライクの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ヒールストライクと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

ヒールストライクのQ＆A

ヒールストライクは自然に治りますか？

不適切なヒールストライクは自然治癒は期待できません。適切な指導のもとで段階的な改善が必要です。体幹の安定性向上と足関節の柔軟性改善により根本的な解決を図ることが重要です。

ヒールストライクの人がやってはいけないことは？

急激な走法変更や過度な運動負荷は避けるべきです。また、クッション性の乏しいシューズでの長距離ランニングや、痛みを我慢して継続することは症状悪化につながります。

フォアフット走法に変更した方が良いのでしょうか？

個人の体格や筋力に応じた最適な走法があります。急激な変更よりも、まず現在の走法での問題点を改善し、必要に応じて段階的にフォーム調整を行うことをお勧めします。

どのようなシューズを選べば良いのでしょうか？

かかと部分にクッション性があり、足のサイズに適切にフィットするものを選択してください。また、定期的な交換とインソールの活用も効果的です。専門店での足型測定をお勧めします。

ストレッチで改善できますか？

股関節や足関節の柔軟性向上は症状改善に有効です。ただし、ストレッチだけでは限界があり、筋力強化や歩行パターンの修正を組み合わせた総合的なアプローチが必要です。

痛みがある時は走り続けても大丈夫ですか？

痛みがある状態での継続は症状悪化を招きます。まず安静にして炎症を鎮静化させ、痛みが軽減してから段階的に運動を再開することが大切です。無理は禁物です。

ヒールストライクで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとヒールストライクは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ヒールストライクは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。