心不全

心不全とは

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して全身に十分な血液を送れなくなる状態です。これによって息切れ、むくみ、倦怠感などの症状が現れます。風邪のように一度治って終わる病気ではなく、継続的な管理が必要な慢性疾患です。心臓は全身に血液を送り続けるポンプのような役割を担っていますが、何らかの原因でこの機能が弱くなると、体に必要な酸素や栄養が届かなくなります。その結果、体は様々な代償メカニズムを働かせようとするため、むくみや息苦しさといった症状が現れるのです。

厚生労働省患者調査（2023年）では外来・入院合わせた心不全の総患者数は約72万人とされています。しかし日本循環器学会は高齢化を踏まえ実際の有病者を約120万人、2030年には130万人超と推計し、「心不全パンデミック」と警鐘を鳴らしています。現代社会における重要な健康問題となっています。

心不全を放置すると症状は徐々に進行し、日常生活に深刻な影響を与えます。軽い息切れから始まって、最終的には平地を歩くだけでも呼吸困難になる可能性があります。また、下肢のむくみが悪化すると皮膚潰瘍や感染症のリスクも高まります。さらに深刻なのは、腎機能の低下による透析導入の可能性や、不整脈による突然死のリスクです。最悪の場合、集中治療室での人工呼吸管理や心臓移植が必要になるケースもあります。早期の適切な対処こそが、将来の健康を守る鍵となります。

心不全の原因

開院以来、当院には心不全でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、心不全の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

心不全の原因として次のものが挙げられます。

心不全は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、冠動脈の狭窄により心筋が弱ったり、長年の高血圧で心筋が肥厚したり、弁の機能不全で血液循環が悪化したりと、人によって原因は様々です。心臓のポンプ機能低下や血液循環の悪化が発生し、心不全症状が現れます。それは人によって違い、単に薬物療法だけでは全ての問題は解決できません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。心不全なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

心不全への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

利尿薬、ACE阻害薬、β遮断薬などで心臓への負荷を軽減します。しかし低血圧や腎機能悪化などの副作用リスクがあり、継続的な服薬が必要です。根本的な解決にはならず、薬剤耐性や副作用の問題も生じる可能性があります。

食事療法

減塩・水分制限で体液量を管理し心臓の負担を減らします。しかし習慣化に時間がかかり、外食が制限されるため生活の質が低下する可能性があります。厳格な制限により精神的ストレスも増加しがちです。

運動療法・心臓リハビリ

安全な範囲で筋力と耐久性を回復させます。しかし専門指導下でないと心発作を誘発する恐れがあり、慎重な管理が必要です。継続的な専門指導が必要で、個人では適切な運動強度の見極めが困難です。

心不全を改善するために

まずはあなたの心不全の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、心不全の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

心不全と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

心不全のQ＆A

心不全は自然に治りますか？

残念ながら、心不全の自然寛解は極めて稀です。原因となる心疾患を治療し、生活習慣を整えることで進行を遅らせることが現実的な目標となります。

心不全の人がやってはいけないことは？

塩分過多の食事、急激な激しい運動、無理な水分摂取、喫煙・過度の飲酒は症状悪化の要因となるため避けましょう。

息切れと心不全の見分け方は？

階段昇降時の息切れが急に強まったり、横になると息苦しくなったりする場合は心不全の可能性があります。循環器内科での詳しい検査をおすすめします。

進行度は自分でチェックできますか？

毎朝の体重測定で2kg以上の急激な増加や、足のむくみの出現は悪化のサインです。記録を取り、主治医に相談することが大切です。

むくみだけでも受診すべき？

足のむくみだけでも心不全の初期症状のことがあります。特に夕方になると靴下の跡がくっきり残るような場合は、迷わず循環器科を受診してください。

薬だけで完治できますか？

薬物療法は症状コントロールの重要な柱ですが、根治治療ではありません。定期検査により薬の量や種類を調整しながら、生活習慣の改善も並行して行う必要があります。

心不全で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと心不全は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

心不全は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。