橋本病

橋本病とは

橋本病は、慢性甲状腺炎とも呼ばれる甲状腺の病気です。本来は体を守るはずの免疫システムが、誤って自分の甲状腺を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。この攻撃により甲状腺に慢性的な炎症が起こり、甲状腺ホルモンの分泌が不足することで、全身の新陳代謝が低下し、様々な症状が現れます。

特に30～40代の女性に多く見られ、男女比は約1：20～30となっています。日本内分泌学会によると、橋本病は成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられる非常に頻度の高い病気です。厚生労働省の平成29年患者調査では、甲状腺炎の推計患者数は58,000人とされています。

橋本病を放置すると、甲状腺ホルモンの不足により全身の代謝が極度に低下し、最悪の場合「粘液水腫性昏睡」という命に関わる状態に陥る可能性があります。また、甲状腺ホルモン不足により高コレステロール血症が進行し、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患のリスクが高まります。

さらに、むくみや寒がりを年齢のせいと考えて放置した結果、体が動かなくなるほど代謝が低下してしまうケースもあります。妊娠を希望する女性の場合、流早産や妊娠高血圧症候群のリスクが高くなり、胎児への影響も懸念されます。日常生活においても、集中力の低下や疲労感により仕事や家事に支障をきたし、生活の質が著しく低下してしまいます。

橋本病の原因

開院以来、当院には橋本病でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、橋本病の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

橋本病の原因として次のものが挙げられます。

橋本病はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、甲状腺への慢性的な炎症や甲状腺ホルモンの分泌不足などが発生し、橋本病が発症します。それは人によって違い、単に薬でホルモンを補充するだけでは、全ての問題は取り切れません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。橋本病でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

橋本病への対応として、次のようなものが一般的です。

ホルモン補充療法（レボチロキシン内服）

不足している甲状腺ホルモンを人工的に合成した薬剤で補充する治療法です。生涯にわたって薬を服用し続ける必要があり、薬の量の調整に時間がかかります。また、心臓に負担をかける可能性があるため、慎重な量の調整が必要です。

定期的な血液検査

甲状腺ホルモン（FT3、FT4）と甲状腺刺激ホルモン（TSH）の値を定期的に測定し、薬の量を調整します。頻繁な通院が必要で、仕事や日常生活への影響があります。また、検査結果によっては薬の量を頻繁に変更する必要があります。

経過観察

甲状腺機能が正常な場合は、3～6ヶ月に1度の定期検査で経過を見守ります。症状があっても積極的な治療が行われない場合があり、患者の不安が続くことがあります。

ヨード制限

海藻類やヨード含有薬剤の摂取を制限し、甲状腺への負担を軽減します。日本の食文化に深く根ざした海藻類の摂取制限は、食生活の大幅な変更を余儀なくされます。

橋本病を改善するために

まずはあなたの橋本病の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、橋本病の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

橋本病の改善には、甲状腺ホルモンの分泌を正常化させるだけでなく、全身の代謝機能を向上させることが重要です。当院では、カイロプラクティックによる神経系の調整を通じて、自律神経のバランスを整え、内分泌系の機能改善を図ります。特に頸椎の調整により、甲状腺への神経伝達を改善し、ホルモン分泌の正常化をサポートします。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、橋本病の症状に対して独自のアプローチを行っています。まず、5種類の独自検査により、姿勢、関節、筋肉、神経、バイタルの状態を詳しく調べ、症状の根本原因を特定します。院長、副院長ともにオーストラリア公立マードック大学でカイロプラクティックの学位を取得した専門家が、25年間で17万人の施術実績を活かし、一人ひとりに最適な治療計画を提案します。

男女のカイロプラクターが在籍しているため、デリケートな症状についても同性に相談できる環境を整えています。また、三鷹駅から徒歩2分という立地で、完全予約制のため待ち時間もありません。薬物療法と併用することで、より効果的な改善が期待できます。

橋本病のQ＆A

橋本病は自然に治りますか？

橋本病は自己免疫疾患のため、完全に治癒することは難しいですが、適切な治療により症状をコントロールし、正常な生活を送ることは十分可能です。

橋本病の人がやってはいけないことは？

海藻類の過剰摂取、ヨード含有薬剤の使用、過度なストレス、喫煙は症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

橋本病とバセドウ病の違いは何ですか？

橋本病は甲状腺ホルモンが不足する病気で、バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になる病気です。症状は正反対になります。

橋本病は遺伝しますか？

遺伝的要因は関与していますが、必ず遺伝するわけではありません。家族歴がある場合は定期的な検査をお勧めします。

妊娠・出産への影響はありますか？

適切な治療を受けていれば妊娠・出産は可能ですが、流早産のリスクがあるため、専門医との密な連携が必要です。

薬を飲み続けても副作用はありませんか？

甲状腺ホルモン剤は体内にあるものと同じ成分のため、適切な量であれば長期服用でも問題ありません。

海藻類は本当に食べてはいけないのですか？

完全に禁止ではありませんが、過剰摂取は甲状腺機能を悪化させる可能性があるため、適量を心がけることが大切です。

橋本病でも運動はできますか？

甲状腺機能が安定していれば運動に制限はありません。むしろ適度な運動は症状改善に効果的です。

ストレスは橋本病を悪化させますか？

強いストレスは甲状腺機能を悪化させる要因の一つです。ストレス管理は治療の重要な要素です。

橋本病の症状と更年期障害の区別はつきますか？

症状が似ているため区別が困難ですが、血液検査により甲状腺ホルモンの値を調べることで診断が可能です。

橋本病で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

橋本病の症状が改善されることで、これまで諦めていた趣味や活動に再び取り組めるようになります。疲労感や無気力感から解放され、仕事や家事に対する意欲も回復します。家族や友人との時間をより充実させることができ、人生を積極的に楽しめるようになるでしょう。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと橋本病は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

橋本病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。