ゴルフ肘

ゴルフ肘とは

ゴルフ肘とは、肘の内側にある筋肉や腱に炎症が起こり、痛みを引き起こす状態です。医学的には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれます。ゴルフをする人に多く見られることからこの名前がついていますが、実際にはゴルフをしていない人でも、手や腕を繰り返し使う動作により発症することがあります。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肩こりや腰痛に次いで「手足の関節が痛む」という症状を訴える人は非常に多く、その中でも肘の痛みを訴える患者は年々増加傾向にあります。特に40代以上の中高年層において、ゴルフ肘を含む肘関節疾患の有病率は約3-5%と推定されており、日本全体では約200万人以上がこの症状に悩んでいると考えられています。

ゴルフ肘を放置すると、初期の軽い痛みが慢性化し、日常生活に深刻な支障をきたすようになります。握力の低下により、ペットボトルの蓋を開けることや包丁を使うことが困難になり、肘の可動域制限により完全に伸ばしたり曲げたりすることができなくなります。さらに進行すると神経への圧迫が生じ、手指の細かい動作が困難になり、箸の使用やボタンの留め外しなど基本的な日常動作に支障をきたします。最悪の場合、永続的な機能障害が残り、手術が必要になることもあります。

ゴルフ肘の原因

開院以来、当院にはゴルフ肘でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、ゴルフ肘の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

ゴルフ肘の原因として次のものが挙げられます。

ゴルフ肘は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肘関節の可動域減少や前腕部の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、ゴルフ肘が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。ゴルフ肘なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

ゴルフ肘への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の内服や湿布薬の処方により、炎症と痛みの軽減を図ります。しかし一時的な症状緩和にとどまり、根本的な原因解決には至らないことが多く、長期服用による副作用のリスクがあります。

注射療法

ステロイド注射により、局所的な炎症を抑制し痛みを緩和します。しかし効果は一時的で、繰り返し注射が必要になる場合があり、腱の弱化や感染症のリスクも伴います。

物理療法

電気治療や超音波治療により、患部の血流改善と炎症の軽減を促進します。しかし効果を実感するまでに時間がかかり、継続的な通院が必要で費用負担も大きくなります。

装具療法

肘用サポーターやテーピングにより、患部への負担を軽減します。しかし根本的な改善ではなく対症療法であり、装具に依存してしまう可能性があります。

安静指導

患部を休ませることで自然治癒を促進させます。しかし完全な安静は日常生活や仕事に支障をきたし、筋力低下を招く恐れがあります。

ゴルフ肘を改善するために

まずはあなたのゴルフ肘の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、ゴルフ肘の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ゴルフ肘と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肘や前腕の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

ゴルフ肘のQ＆A

ゴルフ肘は自然に治りますか？

軽度の場合は安静にすることで自然治癒することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると慢性化するリスクが高いため、早期の対処をお勧めします。

ゴルフ肘の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢してゴルフを続けること、重い物を無理に持つこと、患部を強くマッサージすることは避けてください。また、急激な動作や長時間の反復作業も控えましょう。

ゴルフ肘とテニス肘の違いは何ですか？

ゴルフ肘は肘の内側に痛みが生じる内側上顆炎で、テニス肘は肘の外側に痛みが生じる外側上顆炎です。痛む場所と関与する筋肉が異なりますが、治療アプローチは類似しています。

ゴルフ肘は完治しますか？

適切な治療と生活習慣の改善により、多くの場合完治可能です。ただし、慢性化している場合や重症例では時間がかかることがあります。早期治療が完治への近道です。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度により異なりますが、軽度なら数週間、中等度で数ヶ月程度が目安です。慢性化している場合はより長期間を要することがあります。個人差があるため継続的な治療が重要です。

ゴルフを続けても大丈夫ですか？

急性期は安静が必要ですが、症状が改善すれば段階的に復帰可能です。フォームの見直しや適切なウォーミングアップを行い、無理をしない範囲で楽しむことが大切です。

マッサージは効果的ですか？

適切なマッサージは血流改善に効果的ですが、炎症が強い急性期は避けるべきです。また、強すぎるマッサージは症状を悪化させる可能性があるため、専門家の指導を受けることをお勧めします。

温めるべきか冷やすべきか？

急性期で炎症が強い場合は冷却、慢性期で血流改善を図りたい場合は温熱療法が効果的です。症状の段階に応じて使い分けることが重要で、専門家に相談することをお勧めします。

何科を受診すればよいですか？

整形外科が第一選択ですが、スポーツ整形外科やリハビリテーション科も専門的な治療を行っています。また、カイロプラクティックや整骨院でも根本的な改善を目指した治療を受けることができます。

手術が必要になることはありますか？

保存療法で改善しない重症例や慢性化した場合に検討されますが、実際に手術が必要になるケースは稀です。多くの場合、適切な保存療法で改善が期待できます。

ゴルフ肘で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとゴルフ肘は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ゴルフ肘は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。