機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは、胃もたれや早期満腹感、みぞおちの痛みや焼けるような感覚といった胃の不調が慢性的に続いているにも関わらず、胃カメラなどの検査を行っても胃に明らかな異常が見つからない病気です。「ディスペプシア」はギリシャ語で「消化不良」を意味する言葉で、胃の機能に異常が生じることで様々な症状が現れるのが特徴です。医学的には胃の運動機能障害や内臓知覚過敏により引き起こされると考えられています。

健康診断を受診する人のうち11～17％に機能性ディスペプシアが見つかるとされており、現在では日本人の約15％が罹患している報告もあります。推定患者数は1,000万人以上とされ、現代社会における重要な健康問題となっています。

機能性ディスペプシアを放置すると、症状の慢性化により生活の質が大幅に低下します。持続する胃の不快感や痛み、膨満感が毎日の生活に影響し、食事や仕事、家族との時間にも支障をきたします。長引く症状は精神的ストレスを増大させ、不安やうつ症状へとつながる場合があります。さらに胃の機能低下が固定化し、食欲不振や早期満腹感により十分な栄養が摂れなくなり、低栄養状態となることで免疫力低下や筋力減退などの健康リスクも懸念されます。胃酸の過剰分泌により慢性的な胃炎や胃潰瘍を発症するリスクも高まります。

機能性ディスペプシアの原因

開院以来、当院には機能性ディスペプシアでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、機能性ディスペプシアの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

機能性ディスペプシアの原因として次のものが挙げられます。

機能性ディスペプシアは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、胃の運動機能低下や自律神経の乱れ、消化液分泌の異常などが発生し、機能性ディスペプシアが発症します。胃が十分に膨らまず少量食べるだけで満腹になったり、胃から十二指腸への食べ物の送り出しが遅れることで様々な症状を引き起こします。ストレスや不規則な生活により自律神経のバランスが崩れることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。機能性ディスペプシアなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

機能性ディスペプシアへの対応として、次のようなものが一般的です。

胃酸分泌抑制薬

プロトンポンプ阻害薬（PPI）やH2ブロッカーなどにより胃酸の分泌を抑制し、胃の知覚過敏による症状を緩和します。しかし長期使用により骨粗鬆症や腎機能低下のリスクがあり、薬を中止すると症状が再発する可能性があります。根本的な解決にはならず、継続的な服薬が必要となります。

胃運動機能改善薬

アコチアミドやドンペリドン、モサプリドなどにより胃の運動を促進し、胃もたれや早期満腹感を改善します。しかし効果に個人差があり、副作用として下痢や腹痛が起こることがあります。根本的な原因解決には至らない場合が多いです。

漢方薬治療

六君子湯や半夏厚朴湯などの漢方薬により、患者の症状や体質に合わせて胃腸機能を調整します。しかし効果が現れるまでに時間がかかり、体質に合わない場合は症状が改善しません。継続的な服用が必要で費用負担も発生します。

機能性ディスペプシアを改善するために

まずはあなたの機能性ディスペプシアの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、機能性ディスペプシアの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

機能性ディスペプシアと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

機能性ディスペプシアのQ＆A

機能性ディスペプシアは自然に治りますか？

機能性ディスペプシアは生活習慣の改善やストレス管理により自然軽快することもありますが、多くの場合は適切な治療とライフスタイルの見直しが必要です。

機能性ディスペプシアの人がやってはいけないことは？

過度の飲酒、喫煙、高脂肪食品や刺激物の摂取、不規則な食事時間、過度のストレスを避け、暴飲暴食は控えることが重要です。

ストレスが原因なら心療内科に行くべきですか？

心理的要因が強い場合は心療内科との連携も有効ですが、まずは胃腸機能そのものを改善することで症状軽減を図ることをお勧めします。

胃カメラで異常がないのになぜ症状が出るのですか？

胃の運動機能や知覚の異常は内視鏡では確認できないため、構造的に正常でも機能的な問題により症状が現れることがあります。

薬を飲み続けても根本的な解決にならないのでしょうか？

薬物療法は症状緩和には有効ですが、根本原因である自律神経の乱れや身体の歪みを改善することで、より持続的な改善が期待できます。

機能性ディスペプシアを完治させることは可能ですか？

個人差がありますが、適切な治療により数週間から数ヶ月で症状の改善が期待できます。根本的な改善には継続的なケアが重要です。

機能性ディスペプシアで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと機能性ディスペプシアは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

機能性ディスペプシアは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。