熱性けいれん

熱性けいれんとは

熱性けいれんとは、生後6か月から5歳頃までの乳幼児が、38℃以上の発熱に伴って起こすけいれん発作のことです。発熱の急激な変化により、発達途上の未熟な脳が反応して起こる症状で、意識を失い、全身を硬直させたり手足をガクガクと震わせたりします。

髄膜炎や脳炎などの明らかな脳の病気がない健康な子どもに起こるもので、多くの場合は数分以内に自然に治まります。日本では小児の約7～8％に熱性けいれんが見られ、これは決して珍しい症状ではありません。西欧諸国では約3％の発症率と比較すると、日本を含む東アジア地域では発症率が高い傾向にあります。

熱性けいれんを適切に対処せずに放置すると、深刻な問題が生じる可能性があります。長時間のけいれんが続いた場合、脳への酸素供給が不足し、脳機能に影響を与える恐れがあります。また、けいれん中に嘔吐物を誤嚥して窒息する危険性もあります。

さらに、熱性けいれんの既往がある子どもは、一般の子どもと比較しててんかんを発症するリスクが6～8倍高くなるとされています。最悪の場合、複雑型熱性けいれんが頻繁に起こることで、将来的な学習能力や発達に影響を与える可能性も指摘されています。

熱性けいれんの原因

開院以来、当院には熱性けいれんでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、熱性けいれんの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

熱性けいれんの原因として次のものが挙げられます。

熱性けいれんはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

乳幼児期の脳神経細胞は発達途上にあり、急激な体温変化に対する耐性が低いため、発熱時にけいれんを起こしやすくなります。また、両親に熱性けいれんの既往がある場合、その子どもの発症リスクは2～3倍高くなることが知られており、遺伝的な素因が関与していると考えられています。38℃以上の発熱、特に体温が急激に上昇する際にけいれんが誘発されやすく、発熱の程度よりも体温変化の速度が重要な要因となります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。熱性けいれんでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

熱性けいれんへの対応として、次のようなものが一般的です。

抗けいれん薬の投与

眠気、ふらつき、興奮などの副作用が現れることがあり、薬剤の効果が切れるまで注意深い観察が必要です。また、呼吸抑制のリスクもあるため、医療機関での慎重な管理が求められます。

酸素投与

マスクや鼻カニューレを嫌がる子どもが多く、ストレスを与える可能性があります。また、長時間の酸素投与は酸素中毒のリスクも考慮する必要があります。

解熱処置

急激な解熱により体温調節機能に負担をかける可能性があり、また解熱剤の使用は熱性けいれんの根本的な予防にはならないという限界があります。

点滴治療

小児への点滴は技術的に困難で、子どもに恐怖心を与えやすく、血管確保に時間がかかる場合があります。

予防薬の処方

座薬の使用タイミングの判断が難しく、副作用による眠気やふらつきで日常生活に支障をきたすことがあります。

熱性けいれんを改善するために

まずはお子さんの熱性けいれんの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院では、単に症状を抑えるのではなく、根本的な原因にアプローチします。発達途上の脳神経システムを正常に機能させるため、頭蓋骨や頸椎の微細な調整を行います。これにより、脳脊髄液の循環が改善され、神経系の働きが安定します。また、自律神経のバランスを整えることで、体温調節機能の向上を図ります。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、熱性けいれんの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、お子さんの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、生後すぐの赤ちゃんから90代の方まで、幅広い年代の施術実績があります。熱性けいれんでお悩みのお子さんには、特に優しく安全な施術を心がけています。5種類の独自検査により、お子さんの体の状態を詳しく調べ、一人ひとりに最適な治療計画を立てます。また、男女のカイロプラクターが在籍しているため、お母さんもお父さんも安心してご相談いただけます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

熱性けいれんのQ＆A

熱性けいれんは自然に治りますか？

多くの場合、6歳頃までには自然に起こらなくなります。成長と共に脳が成熟し、体温変化への耐性が向上するためです。ただし、適切な対処法を学んでおくことが重要です。

熱性けいれんの人がやってはいけないことは？

けいれん中に体を強く押さえつけたり、口の中に物を入れたりしてはいけません。また、むやみに体を揺すったり、無理に起こそうとすることも避けるべきです。

熱性けいれんとてんかんの違いは何ですか？

熱性けいれんは発熱時のみに起こりますが、てんかんは熱がなくても発作が起こります。また、熱性けいれんは年齢と共に改善しますが、てんかんは継続的な治療が必要です。

何度も繰り返すのはなぜですか？

約30～40％の子どもで再発が見られます。遺伝的要因や脳の成熟度、初回発症年齢などが関係しており、予防薬の適切な使用で再発を防ぐことが可能です。

兄弟姉妹にも遺伝しますか？

遺伝的要因はありますが、必ずしも兄弟姉妹全員に起こるわけではありません。両親に既往がある場合のリスクは2～3倍程度で、適切な対処により問題なく成長できます。

予防する方法はありますか？

発熱の早期発見と適切な解熱、医師から処方された予防薬の正しい使用が効果的です。また、体調管理と感染症予防も重要な予防策となります。

熱性けいれん後の発達に影響はありますか？

単純型熱性けいれんであれば、発達や知能に影響を与えることはありません。適切な対処により、正常な成長発達を期待できます。

どのくらいの期間続きますか？

多くの場合、生後6か月から5歳頃までの期間に起こり、6歳以降はほとんど見られなくなります。個人差はありますが、脳の成熟と共に自然に改善します。

救急車を呼ぶ基準は？

けいれんが5分以上続く場合、初回発症時、意識が戻らない場合、呼吸困難がある場合は救急車を呼ぶべきです。短時間で治まり意識が回復すれば緊急性は低いです。

保育園や幼稚園に通わせても大丈夫ですか？

適切な情報共有と対処法の指導により、通園は可能です。園との連携を密にし、発熱時の対応について事前に相談しておくことが大切です。

熱性けいれんで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

お子さんの成長段階に合わせた優しい施術により、体の自然治癒力を高め、熱性けいれんの再発リスクを軽減していきます。

熱性けいれんは確かに心配な症状ですが、適切な対処と専門的なケアにより改善が期待できます。お子さんの健やかな成長のために、一人で悩まず当院にご相談ください。