顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺とは、顔の表情を作る筋肉を動かす神経に麻痺が生じる病気です。片側の顔面の筋肉が突然動かなくなり、まぶたを閉じる、口を動かす、額にしわを寄せるといった日常的な動作が困難になります。多くの場合、朝起きたときに鏡を見て気づくなど、急激に症状が現れるのが特徴です。

厚生労働省の統計によると、顔面神経麻痺の年間発症率は人口10万人あたり約25人とされており、日本全国では年間約3万人が新たに発症していると推定されます。男女差はほとんどなく、あらゆる年齢層で発症する可能性がありますが、特に40歳代から60歳代での発症が多く見られます。

顔面神経麻痺を放置すると、顔面筋の萎縮や拘縮が進行し、永続的な後遺症が残る可能性があります。まぶたが閉じられないことによる角膜損傷や視力障害が起こり、日常生活に大きな支障をきたします。口の機能低下により栄養摂取が困難になり、健康状態の悪化を招く恐れもあります。表情が作れないことで社会生活からの引きこもりが生じ、精神的な問題も深刻化していきます。最悪の場合、顔面の変形が固定化し、外科的治療でも完全な回復が困難になることがあります。

顔面神経麻痺の原因

開院以来、当院には顔面神経麻痺でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、顔面神経麻痺の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

顔面神経麻痺の原因として次のものが挙げられます。

顔面神経麻痺は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、顔面神経の炎症や圧迫が発生し、顔面麻痺が発症します。体内に潜伏していたウイルスが疲労やストレスにより免疫力が低下した際に再活性化し、神経に炎症を起こすことが最も多い原因とされています。また、頸椎や頭蓋骨の歪みによる神経圧迫も症状を悪化させる要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。顔面神経麻痺なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

顔面神経麻痺への対応として、次のようなものが一般的です。

ステロイド治療

炎症を抑制し神経の腫れを軽減する目的で、プレドニゾロンなどの副腎皮質ホルモンを投与します。しかし長期使用により副作用のリスクがあり、糖尿病や骨粗鬆症、感染症への抵抗力低下などの問題が生じる可能性があります。また、根本的な原因の解決にはならず、対症療法の域を出ません。

抗ウイルス薬投与

ヘルペスウイルスの増殖を抑制するため、アシクロビルなどの抗ウイルス薬を使用します。しかし腎機能への負担や消化器症状などの副作用があり、効果についても議論が分かれているのが現状です。

顔面神経減荷術

重症例において、神経にかかる圧力を軽減するため、顔面神経管を開放する外科手術を行います。しかし手術による合併症のリスクがあり、聴力低下や顔面の感覚異常などの後遺症が残る可能性があります。

理学療法

顔面筋のマッサージや温熱療法、表情筋の運動訓練を通じて機能回復を図ります。しかし不適切な刺激により症状が悪化することがあり、専門的な指導のもとで慎重に行う必要があります。

顔面神経麻痺を改善するために

まずはあなたの顔面神経麻痺の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、顔面神経麻痺の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

顔面神経麻痺と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。頸椎や頭蓋骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

顔面神経麻痺のQ＆A

顔面神経麻痺は自然に治りますか？

軽症例では自然回復する場合もありますが、適切な初期治療を受けることで回復率が大幅に向上します。発症から3日以内の治療開始が重要です。

顔面神経麻痺の人がやってはいけないことは？

無理な表情筋の運動や電気刺激は症状を悪化させる可能性があります。また、目の乾燥を防ぐため、風の強い場所や乾燥した環境は避けましょう。

ベル麻痺とハント症候群の違いは何ですか？

ベル麻痺は単純ヘルペスウイルスが原因で顔面麻痺のみ、ハント症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で耳の痛みや水疱を伴います。

顔面神経麻痺は完治しますか？

適切な治療により約8割の方がほぼ元の状態に回復します。ただし、重症例では後遺症が残る場合もあり、早期治療が重要です。

後遺症が残る確率はどのくらいですか？

統計的には約2割の方に何らかの後遺症が残るとされていますが、早期の適切な治療により確率を下げることができます。

発症してからどのくらいで回復しますか？

軽症例では数週間から数ヶ月、重症例では半年から1年程度の期間を要する場合があります。個人差が大きいのが特徴です。

再発する可能性はありますか？

再発率は約7％程度とされており、比較的稀ですが、免疫力の低下やストレスが引き金となる場合があります。

妊娠中に発症した場合の治療法は？

妊娠中でも安全に使用できる治療法を選択し、胎児への影響を最小限に抑えながら治療を行います。専門医との相談が必要です。

子供でも発症しますか？

子供でも発症する可能性がありますが、成人に比べて回復率が高く、後遺症が残る確率も低いとされています。

鍼灸治療は効果がありますか？

鍼灸治療は血流改善や筋肉の緊張緩和に効果があり、西洋医学的治療と併用することで相乗効果が期待できます。

顔面神経麻痺で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと顔面神経麻痺は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

顔面神経麻痺は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。