肺気腫

肺気腫とは

肺気腫とは、肺の奥にある肺胞という小さな袋状の組織が壊れてしまう病気です。肺胞は本来、呼吸で取り込んだ酸素と血液中の二酸化炭素を交換する重要な役割を担っていますが、この組織が炎症によって破壊されると、風船の弾力が失われて伸びきったような状態になります。その結果、空気を十分に吸い込んだり吐き出したりすることが困難になり、息切れや咳、痰といった症状が現れる疾患です。

厚生労働省の「患者調査」令和2年（2020年）の結果によると、慢性閉塞性肺疾患（COPD）で治療を受けている総患者数は36万2,000人となっています。しかし、実際には病院で診断を受けている患者は約22万人程度で、500万人以上の方が自分の病気に気づいていない現状があります。症状が徐々に進行するため、多くの方が見過ごしてしまう病気でもあります。

肺気腫は時間をかけて徐々に進行するため、治療を怠ると深刻な状態になります。軽度の段階では坂道や階段を登った時だけの息切れから始まりますが、進行すると平地を歩いていても息切れするようになり、最終的には話をするのも息苦しくなってしまいます。さらに悪化すると外出できなくなり、入浴や洗面などの基本的な日常動作も困難になります。長期間治療せずに放置していると生活の質が大きく損なわれ、最終的には呼吸不全で命に関わる状態になる可能性もあります。

肺気腫の原因

開院以来、当院には肺気腫でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、肺気腫の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

肺気腫の原因として次のものが挙げられます。

肺気腫は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肺胞の破壊や気管支の炎症が進行し、呼吸困難や咳、痰といった症状を引き起こします。最も多い原因である喫煙は、タバコの煙に含まれる4,000種類以上の化学物質が肺胞の弾力性を低下させ、構造を破壊します。また、姿勢不良により胸郭が圧迫されることで、残存する肺機能がさらに制限される場合もあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肺気腫なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肺気腫への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

気管支拡張薬や炎症を抑えるステロイド薬を使用し、主に吸入薬で治療を行います。しかし吸入薬は正しい使用方法を習得する必要があり、継続的な使用が必要ですが根本的な治癒は期待できません。また、効果を実感できない患者も多く存在します。

呼吸リハビリテーション

腹式呼吸や口すぼめ呼吸の指導を行い、呼吸効率を改善します。しかし継続的な運動を続ける必要があり、プロフェッショナルのトレーナーや理学療法士と根気よく続ける必要があります。動きによっては症状が悪化することもあり、専門的な見極めが重要です。

在宅酸素療法

薬物療法を行っても症状が続く場合、鼻カニューラという管を通じて酸素を供給します。しかし酸素ボンベを常に携帯する必要があり、生活の自由度が制限されます。また、火気の取り扱いに注意が必要で、外出時の行動範囲に制約が生じることがあります。

肺気腫を改善するために

まずはあなたの肺気腫の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、肺気腫の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

肺気腫と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。胸郭の可動域検査、全身の姿勢分析、呼吸に関わる筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

肺気腫のQ＆A

肺気腫は自然に治りますか？

残念ながら一度壊れた肺胞を元に戻すことはできないため、肺気腫が自然に治ることはありません。しかし、適切な治療により症状の進行を遅らせ、生活の質を維持することは可能です。

肺気腫の人がやってはいけないことは？

最も重要なのは禁煙です。喫煙を続けると症状が急速に悪化します。また、風邪やインフルエンザなどの感染症は症状を悪化させるため、予防接種を受け、人混みを避けることが大切です。

肺気腫と慢性気管支炎の違いは何ですか？

肺気腫は肺胞が破壊される病気で、慢性気管支炎は気管や気管支の炎症による病気です。両者を合わせてCOPD（慢性閉塞性肺疾患）と呼び、症状や治療法は類似しています。

禁煙すれば症状は改善しますか？

禁煙により症状の進行を大幅に遅らせることができ、咳や痰の症状が軽減する場合もあります。できるだけ早期の禁煙が重要で、症状の改善には個人差があります。

在宅酸素療法を始めたら外出はできなくなりますか？

軽量の携帯用酸素ボンベを使用すれば外出や旅行も可能です。適切な準備と計画により、以前とほぼ同様の生活を送ることができます。

肺気腫の進行を止めることはできますか？

完全に止めることはできませんが、禁煙と適切な治療により進行を大幅に遅らせることが可能です。早期発見・早期治療が進行抑制の鍵となります。

肺気腫で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと肺気腫は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肺気腫は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。