変形性肘関節症

変形性肘関節症とは

変形性肘関節症とは、長年の肘の使いすぎや加齢により、肘関節の軟骨が徐々にすり減って関節が変形する病気です。軟骨がクッションの役割を果たせなくなると、骨同士が直接ぶつかり合い、痛みや動きの制限が生じます。進行すると骨に棘のような突起（骨棘）ができ、さらに肘の動きが悪くなります。

厚生労働省の調査によると、60歳以上の人口の80％以上で肘関節を含む変形性関節症の所見が認められるとされています。推定患者数は約1000万人と推定されており、特に肘を酷使する職業やスポーツに従事する方に多く見られる傾向があります。

変形性肘関節症を放置すると、関節の変形が進行し、肘の可動域がさらに制限されます。最終的には肘が完全に伸びなくなったり、曲がらなくなったりして、日常生活の基本動作である食事、洗顔、着替えなどが困難になります。さらに深刻なのは、変形した骨が尺骨神経を圧迫することで肘部管症候群を発症し、手の筋肉が萎縮して握力が著しく低下し、細かい作業ができなくなることです。最悪の場合、手術が避けられなくなり、長期間の治療とリハビリが必要となります。

変形性肘関節症の原因

開院以来、当院には変形性肘関節症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、変形性肘関節症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

変形性肘関節症の原因として次のものが挙げられます。

変形性肘関節症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肘関節の可動域減少や肘周囲の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、変形性肘関節症が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。変形性肘関節症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

変形性肘関節症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

非ステロイド性消炎鎮痛薬の内服や湿布により、炎症と痛みの軽減を図ります。しかし根本的な解決にならず、長期使用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用が生じる可能性があります。また、薬剤耐性の問題も生じる可能性があります。

関節内注射

ステロイド剤やヒアルロン酸を関節内に直接注射し、炎症を抑制し関節の動きを改善します。しかし頻回の注射は軟骨に悪影響を与える可能性があり、感染のリスクも伴います。効果は一時的で根本解決には至りません。

理学療法

肘周囲の筋力強化やストレッチにより、関節の可動域改善と筋力向上を目指します。しかし継続的な取り組みが必要で、即効性に欠けます。また、不適切な運動により症状が悪化する場合もあります。

装具療法

肘固定装具や三角巾を使用して関節を安定させ、負担を軽減します。しかし長期使用により筋力低下や関節拘縮を招く可能性があり、日常生活に制限が生じます。

手術療法

骨棘切除術や遊離体除去術により、関節の動きを改善し痛みを軽減します。しかし手術リスクや合併症の可能性があり、術後の回復期間が長く、完全な機能回復が保証されません。

変形性肘関節症を改善するために

まずはあなたの変形性肘関節症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、変形性肘関節症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

変形性肘関節症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肘や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

変形性肘関節症のQ＆A

変形性肘関節症は自然に治りますか？

一度すり減った軟骨は自然には再生しないため、完全な自然治癒は困難です。しかし、適切な治療により症状の改善と進行の抑制は可能です。

変形性肘関節症の人がやってはいけないことは？

肘に過度な負担をかける重労働や激しいスポーツは避けるべきです。また、痛みを我慢して無理に動かすことも症状を悪化させる可能性があります。

変形性肘関節症と肘部管症候群の違いは何ですか？

変形性肘関節症は関節の変形による病気で、肘部管症候群は変形により神経が圧迫されて起こる合併症です。後者では手のしびれや筋力低下が主症状となります。

変形性肘関節症は完治しますか？

軟骨の完全な再生は困難ですが、適切な治療により痛みの軽減と機能改善は十分に期待できます。早期の治療開始が重要です。

変形性肘関節症の痛みはどの程度続きますか？

個人差がありますが、適切な治療を行わない場合は慢性的に続く可能性があります。早期治療により痛みの期間を短縮できます。

変形性肘関節症でも運動は続けられますか？

肘に負担の少ない運動であれば継続可能です。ただし、専門家の指導のもとで適切な運動を選択することが重要です。

変形性肘関節症の手術は必ず必要ですか？

多くの場合、保存的治療で症状の改善が期待できます。手術は日常生活に著しい支障がある場合の最終手段として検討されます。

変形性肘関節症は遺伝しますか？

直接的な遺伝はありませんが、関節の構造や軟骨の質などの遺伝的要因が発症リスクに影響する可能性があります。

変形性肘関節症の進行を止めることはできますか？

完全に止めることは困難ですが、適切な治療と生活習慣の改善により進行を大幅に遅らせることは可能です。

変形性肘関節症で仕事を続けることはできますか？

肘への負担を軽減する工夫や治療により、多くの場合は仕事を継続できます。職場環境の調整や作業方法の見直しが効果的です。

変形性肘関節症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと変形性肘関節症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

変形性肘関節症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。