立ちくらみ

立ちくらみとは

立ちくらみとは、座った状態や横になった状態から急に立ち上がったときに、目の前が暗くなったり、ふらつきやめまいを感じる症状のことです。医学的には「起立性低血圧」や「前失神」と呼ばれ、立ち上がる際に血圧が急激に下がることで脳への血流が一時的に不足し、気が遠くなるような感覚や頭がクラクラする症状が現れます。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、めまいや立ちくらみを含む症状で悩む人は年々増加傾向にあります。特に65歳以上の高齢者では約20-30%の方が起立性低血圧を経験しており、若年層でも体位性頻脈症候群として約1-3%の方が同様の症状に悩んでいると推定されています。全国的には数百万人規模の方が何らかの立ちくらみ症状を経験していると考えられます。

立ちくらみを放置すると、転倒による骨折や頭部外傷のリスクが高まります。特に高齢者では転倒が原因で寝たきりになる可能性もあります。症状が悪化すると完全に失神してしまい、運転中や階段での事故につながる危険性があります。さらに、根本的な原因が心疾患や脳血管疾患の場合、早期発見が遅れることで生命に関わる重篤な状態に進行する可能性もあります。日常生活では外出への不安が増し、社会活動が制限され、うつ状態や認知機能の低下を招く恐れもあります。

立ちくらみの原因

開院以来、当院には立ちくらみでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、立ちくらみの原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

立ちくらみの原因として次のものが挙げられます。

立ちくらみは複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、自律神経系の機能低下や血管の調節機能異常、循環器系の問題などが発生し、立ちくらみが発症します。それは人によって違い、単に薬物治療や生活指導だけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。立ちくらみなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

立ちくらみへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

血管収縮剤や昇圧剤を使用して血圧を安定させる治療法です。しかし副作用のリスクがあり、根本的な原因の解決にはならない場合があります。また、薬の効果に個人差があり、適切な薬剤や用量の調整に時間がかかることがあります。

生活指導

水分・塩分摂取の調整や、ゆっくりとした動作を心がけるよう指導されます。しかし継続的な生活習慣の改善が必要で、患者の意識と努力に依存する部分が大きく、効果が現れるまで時間がかかります。

弾性ストッキングの着用

下肢の血液うっ滞を防ぎ、血液の循環を改善する目的で使用されます。しかし着脱の煩わしさや、長時間の着用による不快感があります。また、根本的な治療ではなく対症療法に留まります。

原因疾患の治療

貧血や心疾患など、立ちくらみの原因となる病気の治療を行います。しかし原因が複数ある場合や、原因が特定できない場合は治療が困難になることがあります。

運動療法

適度な運動により血管の機能を改善し、自律神経のバランスを整えます。しかし適切な運動強度の設定が難しく、過度な運動により症状が悪化する可能性があります。

立ちくらみを改善するために

まずはあなたの立ちくらみの原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、立ちくらみの原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

立ちくらみと大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

立ちくらみのQ＆A

立ちくらみは自然に治りますか？

軽度の立ちくらみは生活習慣の改善により自然に改善することもありますが、根本的な原因がある場合は適切な治療が必要です。症状が続く場合は専門家に相談することをお勧めします。

立ちくらみの人がやってはいけないことは？

急激な体位変換、長時間の入浴、過度のアルコール摂取、脱水状態での運動は避けるべきです。また、症状が出ているときの運転や高所での作業は危険です。

立ちくらみと貧血の違いは何ですか？

立ちくらみは体位変換時の血圧低下が原因で、貧血は血液中の赤血球不足が原因です。症状は似ていますが、原因と治療法が異なるため、正確な診断が重要です。

立ちくらみはどのくらいの頻度で起こると病院に行くべきですか？

週に数回以上起こる場合や、日常生活に支障をきたす場合は医療機関を受診することをお勧めします。また、失神を伴う場合は緊急性が高いため、すぐに受診してください。

立ちくらみに効果的な食べ物はありますか？

適度な塩分と水分摂取が重要です。鉄分を含む食品（赤身肉、ほうれん草など）も貧血による立ちくらみには効果的ですが、根本的な治療ではありません。

立ちくらみは遺伝しますか？

一部の遺伝的要因が関与する場合もありますが、多くは生活習慣や環境要因によるものです。家族歴がある場合は、より注意深く症状を観察することが大切です。

立ちくらみの検査はどのようなものですか？

血液検査、心電図、起立試験、場合によってはホルター心電図や頭部MRIなどが行われます。症状や疑われる原因により検査内容は変わります。

立ちくらみは年齢とともに悪化しますか？

加齢により血管の弾力性や自律神経機能が低下するため、症状が悪化する傾向があります。しかし、適切な対策により症状をコントロールすることは可能です。

立ちくらみと起立性調節障害は同じですか？

起立性調節障害は主に思春期に見られる疾患で、立ちくらみはその症状の一つです。起立性調節障害は自律神経の発達過程で起こる一時的な現象の場合が多いです。

立ちくらみの症状が出たときの応急処置は？

すぐに座るか横になり、頭を心臓より低い位置にします。衣服をゆるめ、水分補給を行い、症状が落ち着くまで安静にしてください。無理に立ち上がらないことが重要です。

立ちくらみで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと立ちくらみは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

立ちくらみは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。