咳

咳とは

咳とは、肺や気管支に入った分泌物や異物を、空気と一緒に強制的に体外へ排出させる生体反応です。体を守るための自然な防御機能ですが、長期間続くと日常生活に大きな支障をきたします。痰を伴う湿性咳嗽と、痰を伴わない乾性咳嗽の2種類に分類されます。急性の咳は通常2〜3週間で自然治癒しますが、8週間以上続く慢性的な咳は何らかの疾患が隠れている可能性があります。

厚生労働省の調査によると、咳を主症状とする疾患の患者数は年々増加傾向にあります。特に百日咳については、2025年上半期だけで累計患者数が4万3728人に達し、昨年1年間の約10倍という驚異的な増加を示しています。咳喘息も成人の慢性咳嗽の原因として最も多く、人口の約3-5%が罹患していると推定されています。

咳を放置すると、仕事や日常生活に支障をきたし、体力を著しく消耗します。特に咳喘息の場合、適切な治療を行わないと約30%の患者が本格的な喘息に移行してしまいます。さらに、咳の原因が肺がんや心不全などの重篤な疾患だった場合、治療の遅れが生命に関わる事態を招く可能性があります。長期間の咳は気道の炎症を慢性化させ、症状をより複雑で治療困難な状態へと悪化させてしまいます。社会生活においても、会議での発言を控えるようになったり、人との接触を避けるようになったりと、キャリアや人間関係にも深刻な影響を及ぼします。家族の睡眠を妨げることで家庭内のストレスも増大し、生活の質が著しく低下してしまいます。

咳の原因

開院以来、当院には咳でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、咳の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

咳の原因として次のものが挙げられます。

咳は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、気道の炎症や気管支の過敏性などが発生し、慢性的な咳が発症します。それは人によって違い、単に咳止め薬で症状を抑えるだけでは、全ての問題は取り切れません。ストレスや姿勢の悪さにより自律神経のバランスが崩れ、気道の炎症が悪化することも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。咳なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

咳への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

咳の種類に応じて咳止め薬、去痰薬、抗アレルギー薬、気管支拡張薬などが処方されます。しかし長期間の薬物使用による副作用のリスクがあり、根本的な原因解決には至らない場合が多く、症状の一時的な抑制に留まることがあります。

吸入療法

喘息や咳喘息に対してステロイド吸入薬や気管支拡張薬の吸入治療が行われます。しかし正しい吸入手技の習得が必要で、継続的な治療が必要となり、薬剤費用が継続的にかかります。

生活指導

禁煙、アレルゲン回避、適切な室内環境の維持などの指導が行われます。しかし多くの場合、症状を抑える対症療法が中心となり、体の根本的な機能改善や自然治癒力の向上には焦点が当てられません。

咳を改善するために

まずはあなたの咳の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、咳の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

咳と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

咳のQ＆A

咳は自然に治りますか？

急性の風邪による咳は2週間程度で自然治癒しますが、それ以上続く場合は何らかの疾患が背景にある可能性が高く、適切な診断と治療が必要です。慢性的な咳を放置すると、さらに複雑な症状に発展する可能性があります。

咳の人がやってはいけないことは？

咳を無理に我慢すること、喫煙や受動喫煙、アレルゲンへの曝露、極端な温度差のある環境への移動は避けるべきです。また、市販の咳止め薬を長期間使用することも根本的な解決にはなりません。

咳喘息と気管支喘息の違いは何ですか？

咳喘息は喘息の前段階で乾いた咳が主症状ですが、気管支喘息は呼吸困難やゼーゼーという喘鳴を伴います。咳喘息は適切な治療を行わないと30%の方が本格的な喘息に移行するリスクがあります。

なぜ夜間に咳がひどくなるのですか？

夜間は副交感神経が優位になり気管支が収縮しやすく、また横になることで鼻汁や胃酸の逆流が起こりやすくなるためです。寝室の環境や枕の高さなども咳の悪化要因となります。

咳止め薬が効かないのはなぜですか？

咳の原因が特定されていない場合や、痰を伴う咳に対して不適切な薬剤を使用している場合は効果が期待できません。また、胃食道逆流症や後鼻漏による咳は一般的な咳止め薬では改善しにくいのが現実です。

長引く咳はどのくらい続きますか？

原因疾患により異なりますが、咳喘息では適切な治療なしに数か月から1年以上続くことがあります。早期の適切な対処により、改善期間を大幅に短縮することが可能です。

咳で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと咳は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

咳は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。