慢性胃炎

慢性胃炎とは

慢性胃炎とは、胃の内側を覆っている粘膜に長期間にわたって炎症が続いている状態のことです。急性胃炎とは異なり、症状が数週間から数ヶ月、場合によっては数年間継続することが特徴です。胃の粘膜が慢性的にダメージを受けることで、胃もたれ、胃痛、食欲不振、胸焼けなどの症状が現れます。

多くの場合、ピロリ菌という細菌の感染が原因となっており、放置すると胃潰瘍や胃がんのリスクが高まる可能性があります。慢性胃炎は加齢とともに増加する傾向があり、50代で40～50％、60代で60％、70代で70％以上の方に存在するとされています。

慢性胃炎を放置すると、まず胃の不快感や痛みが継続的に続くことになります。胃粘膜の炎症が進行すると、胃酸や粘液の分泌機能が低下し、消化不良や食欲不振が悪化します。さらに深刻な問題として、慢性胃炎が長期化すると萎縮性胃炎へと進行し、胃の粘膜が薄くなって脆弱な状態になります。

この萎縮性胃炎は胃がんの発症リスクを4倍近く高めるとされており、腸上皮化生という変化を経て胃がんへと進展する可能性があります。また、慢性的な胃の不調によるストレスが心身に悪影響を与え、日常生活の質の低下や社会活動の制限につながることもあります。

慢性胃炎の原因

開院以来、当院には慢性胃炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、慢性胃炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

慢性胃炎の原因として次のものが挙げられます。

慢性胃炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、胃粘膜の炎症や胃酸分泌バランスの乱れ、胃の運動機能低下などが発生し、慢性胃炎が発症します。それは人によって違い、単に薬で症状を抑えるだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。慢性胃炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性胃炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬（PPI）やH2ブロッカー、胃粘膜を保護する薬剤を症状に応じて処方します。しかし症状の一時的な改善は期待できますが、根本的な胃粘膜の修復には限界があります。長期服用による副作用のリスクや、薬剤に依存した状態が続く可能性があります。

ピロリ菌除菌治療

2種類の抗生物質と胃酸分泌抑制薬を組み合わせた除菌治療を1日2回、7日間実施します。しかし除菌治療中に下痢や軟便、味覚異常などの副作用が現れることがあります。除菌に成功しても、一度萎縮した胃粘膜は元の状態に戻らず、胃がんリスクは完全にはゼロになりません。

生活指導

食事内容の改善、禁煙・禁酒の指導、ストレス管理方法の提案などを行います。しかし食事制限や生活習慣の改善は継続が困難で、患者の強い意志と長期的な取り組みが必要です。仕事や家庭環境によっては実践が難しく、ストレス管理も個人差が大きいため効果にばらつきがあります。

定期的な内視鏡検査

萎縮性胃炎の進行度合いや胃がんの早期発見のため、年1回程度の胃カメラ検査による経過観察を実施します。しかし検査時の不快感や費用負担があり、検査への恐怖心から受診を避ける患者も少なくありません。また、検査は現状把握が主目的で、積極的な治療効果は期待できません。

慢性胃炎を改善するために

まずはあなたの慢性胃炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、慢性胃炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性胃炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。自律神経の働き、背骨全体の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

慢性胃炎のQ＆A

慢性胃炎は自然に治りますか？

慢性胃炎は基本的に自然治癒は困難です。特にピロリ菌感染が原因の場合は除菌治療が必要で、放置すると萎縮性胃炎へ進行し胃がんリスクが高まります。適切な治療と生活改善により症状の軽減は可能です。

慢性胃炎の人がやってはいけないことは？

刺激の強い食べ物、アルコール、喫煙、消炎鎮痛剤の多用は避けるべきです。また暴飲暴食や不規則な食事時間、過度なストレスも症状を悪化させるため注意が必要です。

慢性胃炎と急性胃炎の違いは何ですか？

急性胃炎は数日で改善する一時的な炎症ですが、慢性胃炎は数週間から数年にわたって炎症が持続します。慢性胃炎はピロリ菌感染が主因で、胃がんリスクも伴うより深刻な状態です。

ピロリ菌がいない慢性胃炎もありますか？

はい、約20％の慢性胃炎はピロリ菌以外が原因です。薬剤性胃炎、自己免疫性胃炎、ストレス性胃炎などがあり、それぞれ原因に応じた治療アプローチが必要になります。

慢性胃炎から胃がんになる確率はどのくらいですか？

萎縮性胃炎がある方は胃がん発症リスクが4倍近く高くなります。ただし除菌治療により進行を抑制でき、定期検査による早期発見で適切な対応が可能です。

慢性胃炎の症状が出たり出なかったりするのはなぜですか？

ストレス状態、食事内容、体調により症状の強さが変動します。無症状の期間があっても胃粘膜の炎症は続いているため、定期的な検査と継続的な管理が重要です。

慢性胃炎でも普通の食事はできますか？

症状が軽度であれば制限は最小限で済みます。ただし刺激物や脂肪分の多い食事は控え、消化に良い食材を中心とした食事を心がけることで症状の悪化を防げます。

慢性胃炎の検査はどのくらいの頻度で受けるべきですか？

萎縮性胃炎がある場合は年1回の内視鏡検査が推奨されます。症状や萎縮の程度により頻度は調整されますが、胃がんの早期発見のため定期検査は重要です。

慢性胃炎は遺伝しますか？

慢性胃炎自体は遺伝しませんが、ピロリ菌感染は家族内感染の可能性があります。幼少期の感染が多いため、家族にピロリ菌感染者がいる場合は検査を受けることをお勧めします。

慢性胃炎の治療期間はどのくらいかかりますか？

ピロリ菌除菌治療は1週間ですが、胃粘膜の回復には数ヶ月から数年かかります。症状改善は個人差がありますが、継続的な管理により徐々に改善が期待できます。

慢性胃炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと慢性胃炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

慢性胃炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。