慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群（ME/CFS）は、これまで健康的に生活していた人が突然、日常生活に支障をきたすほどの強い倦怠感に襲われる病気です。人間の体は本来、適度な休息により疲労が回復する仕組みを持っています。

しかし慢性疲労症候群では、微熱、頭痛、筋肉痛、思考力の低下などの症状が6か月以上にわたって継続します。十分な休養を取っても症状が改善されず、軽い労作でも症状が極端に悪化するのが特徴です。世界保健機関では神経系疾患に分類される慢性の神経・免疫系の難病とされています。厚生労働省の疫学調査によると、日本におけるME/CFSの有病率は0.1～0.3%と推定されています。これを日本の総人口に当てはめると約10万～36万人の患者が存在すると推定され、患者の3割が寝たきりやそれに近い状態で介助が必要な状況にあることが明らかになっています。

慢性疲労症候群を放置すると、軽度の活動でも症状が悪化し、最終的には寝たきりに近い状態になる可能性があります。患者の約30%は重症化し、箸やペンを持つことも困難になったり、椅子に座ることさえできなくなるケースもあります。職場復帰が困難になり、経済的な問題も生じ、家族関係にも深刻な影響を与えます。

また、周囲からの理解が得られず社会的孤立を招き、うつ状態や不安障害を併発するリスクも高まります。症状の進行により、これまで当たり前にできていた日常生活の全てが困難になってしまいます。早期の適切な対応が、将来の生活の質を大きく左右することになるのです。

慢性疲労症候群の原因

開院以来、当院には慢性疲労症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、慢性疲労症候群の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

慢性疲労症候群の原因として次のものが挙げられます。

慢性疲労症候群は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、神経系、免疫系、内分泌・代謝系において様々な異常が発生し、慢性疲労症候群が発症します。多くの患者がウイルス感染や細菌感染などの感染症にかかった後に発症しており、体内に潜んでいたウイルスの再活性化が関与していると考えられています。過労などの身体的ストレス、人間関係による精神的ストレス、化学的ストレス、物理的ストレスなどにより免疫力が低下することが発症の引き金となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。慢性疲労症候群なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性疲労症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

対症療法

根本的な治療法が確立されていないため、症状の完全な改善は困難で、長期間にわたる治療が必要になります。対症療法では症状の軽減は期待できますが、根本原因の解決には至りません。

免疫機能改善治療

効果の個人差が大きく、すべての患者に有効とは限らず、改善までに時間がかかる場合があります。漢方薬の効果を実感するまでには数ヶ月を要することが多く、継続的な服用が必要です。

栄養指導・サプリメント療法

継続的な摂取が必要で費用がかさみ、効果が実感できるまでに時間がかかることがあります。サプリメントの種類や摂取量の調整が難しく、専門的な知識が必要になります。

睡眠障害治療

薬物依存のリスクがあり、根本的な睡眠の質改善には限界があります。睡眠薬に頼ることで自然な睡眠リズムが乱れる可能性があり、長期使用による副作用も懸念されます。

慢性疲労症候群を改善するために

まずはあなたの慢性疲労症候群の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、慢性疲労症候群の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

慢性疲労症候群と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。神経系の機能検査、自律神経の状態評価、全身の姿勢分析、筋肉や関節の状態、日常生活でのストレス要因をチェックするなどの検査をします。必要に応じて血液検査データを確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、病院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

慢性疲労症候群のQ＆A

慢性疲労症候群は自然に治りますか？

現在のところ自然治癒は期待できず、適切な治療とセルフケアにより症状の改善を図ることが重要です。早期の適切な対応により症状の進行を防ぐことが可能です。

慢性疲労症候群の人がやってはいけないことは？

無理な運動や過度な活動は症状を悪化させるため避けるべきです。自分の体調の限界を理解し、黄色信号を早期に察知して休息を取ることが大切です。

一般的な疲労と慢性疲労症候群の違いは何ですか？

一般的な疲労は休息により回復しますが、慢性疲労症候群は十分な休息を取っても症状が改善されず、軽い労作でも症状が極端に悪化するのが特徴です。

どの診療科を受診すればよいのでしょうか？

まずはかかりつけ医を受診し、大学病院などの総合診療科で詳しい検査を受けた後、心療内科や精神科を経て専門医を受診することが推奨されます。

血液検査で異常がないのになぜ症状が続くのですか？

通常の検査では異常が見つからないのがこの病気の特徴で、脳の神経炎症や免疫系の異常など、特殊な検査でないと発見できない病態が関与しています。

家族や職場の人に理解してもらうにはどうすればよいですか？

安静時は元気に見えても少しの負荷で悪化する病態があることを説明し、医師からの診断書や病気に関する資料を提供して理解を求めることが重要です。

症状の波があるのはなぜですか？

神経系や免疫系の状態が日々変動するため症状に波があり、ストレスや活動量、感染症などの要因により症状が変化することが知られています。

運動はした方がよいのでしょうか？

体調が悪化しない範囲での軽い活動は必要ですが、従来の運動療法は症状を悪化させる可能性があるため、医師と相談しながら慎重に行うことが重要です。

仕事復帰の目安はありますか？

個人差が大きく一概には言えませんが、症状が安定し、段階的に活動量を増やせるようになった時点で、医師と相談しながら復帰を検討することが大切です。

コロナ後遺症との関係はありますか？

コロナ後遺症患者の約17%が慢性疲労症候群の診断基準に該当するという報告があり、今後コロナ後遺症による患者の増加が懸念されています。

慢性疲労症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の神経系と自律神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと慢性疲労症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

慢性疲労症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。