脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症とは

脳脊髄液減少症とは、脳と脊髄を保護している脳脊髄液という体液が何らかの原因で減少し、脳が下に引っ張られることで起こる病気です。最も特徴的な症状は、立ち上がると激しい頭痛が起こり、横になると楽になる「起立性頭痛」です。この他にも首や腰の痛み、めまい、耳鳴り、全身の倦怠感など様々な症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたします。

女性に多く発症し、男性の約2倍の発症率とされています。40歳前後に最も多く発症する傾向がありますが、診断の難しさから見過ごされているケースも多く、実際の患者数はさらに多い可能性があると考えられています。

脳脊髄液減少症を放置すると、慢性的な頭痛や全身の痛みにより日常生活が困難になります。仕事や学業への集中力が低下し、社会復帰が困難になる場合があります。また、長期間の症状により二次的・三次的な病状変化が起こり、自律神経症状や高次脳機能障害、うつ症状なども現れる可能性があります。

最悪の場合、症状が不可逆的になり、完全な回復が困難になることもあります。早期の適切な治療が何より重要です。症状を我慢し続けることで、改善までの期間が長引いてしまう恐れがあります。

脳脊髄液減少症の原因

開院以来、当院には脳脊髄液減少症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、脳脊髄液減少症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

脳脊髄液減少症の原因として次のものが挙げられます。

脳脊髄液減少症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、硬膜に損傷が生じて髄液が漏れ出すことで発症します。それは人によって違い、単に痛み止めを服用したり安静にするだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。脳脊髄液減少症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

脳脊髄液減少症への対応として、次のようなものが一般的です。

保存的治療（安静療法）

1～2週間程度のベッド上安静と十分な水分摂取により、髄液の減少を抑制し自然回復を促します。しかし長期間の安静が必要で、社会復帰が遅れる可能性があります。また、軽症例には効果的ですが、重症例では根本的な解決にならない場合があります。

薬物療法

起立性頭痛や全身の痛みに対して鎮痛剤が処方されます。吐き気が強い場合には制吐剤も使用されます。しかし症状の緩和は期待できますが根本治療ではありません。長期使用により胃腸障害やアレルギー反応などの副作用のリスクがあります。

ブラッドパッチ療法

患者自身の血液を髄液が漏れている部分に注入し、血液の凝固作用により漏出部位を塞ぐ治療法です。しかし保険適用には厳格な画像診断基準を満たす必要があり、疑い例では適用されません。また、再発の可能性もあり、複数回の治療が必要な場合があります。

硬膜外生理食塩水注入療法

硬膜外腔に生理食塩水を持続的に注入し、髄液圧を一時的に上昇させる治療法です。しかし一時的な効果にとどまることが多く、根本的な改善には至らない場合があります。

脳脊髄液減少症を改善するために

まずはあなたの脳脊髄液減少症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、脳脊髄液減少症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

脳脊髄液減少症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

脳脊髄液減少症のQ＆A

脳脊髄液減少症は自然に治りますか？

軽症例や発症初期の場合、安静と水分摂取により自然回復する可能性があります。しかし慢性化した場合は専門的な治療が必要になることが多いです。早期の適切な治療開始が重要になります。

脳脊髄液減少症の人がやってはいけないことは？

激しい運動や重いものを持つこと、長時間の立位や座位は避けるべきです。また、脱水状態になると症状が悪化するため十分な水分摂取が重要です。急激な体位変換も症状を悪化させる可能性があります。

なぜ起き上がると頭痛がひどくなるのですか？

立位になると髄液が重力により下方に移動し、脳が下に引っ張られることで血管や神経が牽引され頭痛が生じます。これが起立性頭痛の特徴的なメカニズムです。

検査で異常なしと言われたのに症状があるのはなぜ？

現在の画像診断では検出できない軽微な髄液漏出や、髄液減少の初期段階では異常が見つからない場合があります。症状と検査結果が一致しないことがしばしばあります。

ブラッドパッチ以外に治療法はありますか？

カイロプラクティックによる姿勢改善や神経系の調整、生活習慣の見直しなど、根本原因にアプローチする治療法があります。薬に頼らない自然な治療方法も選択肢の一つです。

症状が天気に左右されるのはなぜですか？

気圧の変化により体内の圧力バランスが影響を受け、髄液の動態や血管の拡張・収縮が変化することで症状が変動すると考えられています。

完治までにどのくらいの期間がかかりますか？

個人差が大きく、軽症例では数週間から数ヶ月、重症例では年単位の治療が必要な場合があります。早期の適切な治療開始が改善期間を短縮する鍵となります。

日常生活で気をつけることはありますか？

十分な水分摂取、適度な安静、急激な体位変換の回避、ストレス管理などが重要です。また、症状日記をつけて悪化要因を把握することも有効な対策の一つです。

他の病気と間違われやすいのはなぜですか？

症状が多彩で他の疾患と重複することが多く、また起立性頭痛という特徴的な症状が見過ごされやすいため、診断が困難な場合があります。専門的な知識と経験が必要な疾患です。

家族に遺伝する可能性はありますか？

現在のところ遺伝性は報告されていません。しかし、体質的な要因や生活習慣の類似により家族内で発症することがある可能性は否定できません。

脳脊髄液減少症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと脳脊髄液減少症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

脳脊髄液減少症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。