脳梗塞

脳梗塞とは

脳梗塞とは、何らかの原因で脳に分布する血管が詰まってしまい、血液が流れなくなることによって酸素不足・栄養不足に陥った脳の細胞が死んでしまう病気です。血管が詰まる原因によって、細い血管が閉塞するラクナ梗塞、太い血管が閉塞するアテローム血栓性脳梗塞、心臓にできた血栓が脳血管まで運ばれて詰まる心原性脳塞栓症の3つのタイプに分類されます。医学的には脳血管疾患に含まれ、急性期治療から慢性期リハビリテーションまで長期間の治療が必要となる疾患です。

厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の令和5年（2023）調査によると、脳血管疾患で治療を受けている総患者数は188万4,000人となっています。このうち脳梗塞の患者数は131万2,000人で、脳血管疾患全体の約70%を占めており、現代社会における重要な健康問題となっています。

脳梗塞を放置すると、血管が弱くなり最終的には破裂して脳出血を引き起こす可能性があります。また、本格的な脳梗塞のリスクが高まり、脳の重要な部分にダメージが及んで命にかかわる状態に陥る可能性もあります。さらに、脳内の小さな梗塞が増えると認知機能が低下し、最終的には認知症に発展することがあります。記憶力や思考力に影響が及び、日常生活に支障をきたす状態へと進行していきます。これらの変化により、運動機能の更なる低下、家族への負担の増大、社会復帰への道のりがより困難になるなど、生活の質が大幅に低下してしまいます。

脳梗塞の原因

開院以来、当院には脳梗塞でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、脳梗塞の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

脳梗塞の原因として次のものが挙げられます。

脳梗塞は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、脳血管の閉塞や血流の悪化などが発生し、脳梗塞が発症します。動脈硬化により血管内にプラークができ、徐々に血管が狭くなったり、プラークが破れて血栓ができたりすることで血管が詰まります。また、心房細動などの不整脈により心臓内に血栓ができ、それが血流に乗って脳の血管まで運ばれて詰まることもあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。脳梗塞なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

脳梗塞への対応として、次のようなものが一般的です。

血栓溶解療法（t-PA）

血栓を溶かす薬剤を注射して、脳血管が梗塞している原因の血栓を溶かす治療法です。しかし脳梗塞の発症から4.5時間を超えると治療の効果よりもデメリットの方が強くなるため、時間的制約が厳しく、適用できる患者が限られます。また、出血リスクも伴います。

血管内治療

カテーテルと呼ばれる細い管を血管内から挿入し、血栓を物理的に削ったり吸引することで詰まっている血管を開通させる治療方法です。しかし発症早期であるほど効果が期待できますが、発症から時間が経過していると行えないことがあり、高度な技術を要するため実施できる施設が限られています。

リハビリテーション治療

理学療法、作業療法、言語療法などを通じて、運動機能や言語機能の回復を図ります。しかし長期間にわたる継続的な治療が必要で、個人差により効果に差が生じることがあります。また、保険適用期間に制限があることも課題です。

脳梗塞を改善するために

まずはあなたの脳梗塞の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、脳梗塞の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

脳梗塞と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。首や背骨の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、血流状態のチェック、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

脳梗塞のQ＆A

脳梗塞は自然に治りますか？

脳梗塞は自然治癒する病気ではありません。適切な医学的治療とリハビリテーションが必要です。ただし、早期に適切な治療を受けることで機能回復は十分に期待できます。

脳梗塞の人がやってはいけないことは？

急激な血圧変動を起こす激しい運動、長時間の入浴、脱水状態、血圧を急上昇させるストレス、処方薬の自己中断は避けてください。体に優しい生活を心がけることが重要です。

脳梗塞と脳出血の違いは何ですか？

脳梗塞は血管が詰まって起こる病気で、脳出血は血管が破れて起こる病気です。原因や治療法が異なるため、正確な診断に基づいた適切な治療を受けることが大切です。

再発のリスクはどの程度ありますか？

統計的には年間5-10%程度の再発リスクがありますが、生活習慣の改善と適切な治療により大幅にリスクを下げることができます。予防こそが最も重要な治療です。

仕事復帰はいつ頃から可能になりますか？

個人差はありますが、軽症の場合1-3か月、中等症の場合3-6か月程度での復帰を目指せます。段階的な復帰プランを立てて、無理のない範囲で進めることが重要です。

リハビリの効果はどの程度期待できますか？

脳の可塑性により、発症から年数が経過していても機能改善は期待できます。継続的なリハビリと生活習慣の改善により、多くの方が機能回復を実感されています。

脳梗塞で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと脳梗塞は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

脳梗塞は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。