石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎とは

石灰沈着性腱板炎とは、肩の筋肉が骨に付着する部分（腱板）にカルシウムの結晶（石灰）が蓄積し、それが原因で激しい炎症と痛みを引き起こす疾患です。石灰は最初はミルク状ですが、時間とともに練り歯磨き状、さらに石膏のように硬くなり、痛みも増していきます。

40～50代の女性に多く見られ、突然の激痛で始まることが特徴的です。肩関節疾患全体では国内に数百万人の患者がいると推定されており、石灰沈着性腱板炎は30～60代に多く発症し、わずかながら女性に多いことが知られています。右肩により多く発症する傾向があります。

石灰沈着性腱板炎を放置すると、慢性的な肩の痛みと機能障害が長期間続く可能性があります。急性期の激痛は数週間で改善することが多いですが、中には5～10年ほど痛みが続くケースもあります。肩の可動域制限が進行し、日常生活動作が著しく困難になります。最悪の場合、肩関節の拘縮（固まって動かなくなる状態）が進行し、永続的な機能障害を残す可能性があります。また、慢性的な痛みにより睡眠障害や精神的ストレスが蓄積し、生活の質が大幅に低下することも懸念されます。

石灰沈着性腱板炎の原因

開院以来、当院には石灰沈着性腱板炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、石灰沈着性腱板炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

石灰沈着性腱板炎の原因として次のものが挙げられます。

石灰沈着性腱板炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肩関節の可動域減少や肩部の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、激しい痛みが発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。石灰沈着性腱板炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

石灰沈着性腱板炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

非ステロイド系抗炎症薬（ロキソニンなど）や胃薬との併用により炎症と痛みを抑制します。しかし長期服用により胃腸障害や肝機能障害のリスクがあり、根本的な石灰除去にはなりません。

ステロイド注射

炎症を強力に抑えるステロイド製剤を患部に直接注射して症状を緩和します。しかし感染リスクや組織の萎縮、血糖値上昇などの副作用があり、効果が一時的な場合があります。

石灰吸引術

注射針を用いて沈着した石灰を破砕・吸引し、物理的に石灰を除去します。しかし技術的に困難な場合があり、完全な石灰除去ができないことや再発の可能性があります。

体外衝撃波治療

腎臓結石治療に使用される衝撃波を用いて石灰を破砕する治療法です。しかし治療回数が多く必要で、効果に個人差があり、費用が高額になる場合があります。

理学療法

痛みが落ち着いた後に温熱療法や運動療法により肩の機能回復を図ります。しかし急性期には痛みを悪化させる可能性があり、継続的な通院が必要で時間がかかります。

手術療法

保存療法で改善しない場合、関節鏡を用いて石灰を除去する手術が行われます。しかし術後の回復に数年かかる場合があり、感染や神経損傷などの合併症リスクがあります。

石灰沈着性腱板炎を改善するために

まずはあなたの石灰沈着性腱板炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、石灰沈着性腱板炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

石灰沈着性腱板炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。肩や首の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

石灰沈着性腱板炎のQ＆A

石灰沈着性腱板炎は自然に治りますか？

多くの場合は自然に軽快する疾患ですが、数週間から場合によっては数年かかることもあります。適切な治療により回復期間を短縮できます。

石灰沈着性腱板炎の人がやってはいけないことは？

急性期には無理な肩の動きや重いものを持つことは避けるべきです。ただし完全な安静も拘縮を招くため、適度な動きは必要です。

なぜ突然激痛が起きるのでしょうか？

沈着した石灰の周囲に急激な炎症反応が起こることで激痛が生じます。石灰の性状変化や周囲組織への刺激が関与しています。

五十肩との違いは何ですか？

石灰沈着性腱板炎は画像検査で石灰が確認でき、より急性で激しい痛みが特徴です。五十肩は徐々に進行し石灰沈着は見られません。

石灰は完全に除去できますか？

注射による吸引や体外衝撃波治療で除去可能ですが、完全除去は困難な場合もあります。症状改善が主な目標となります。

再発する可能性はありますか？

同じ部位での再発は稀ですが、他の部位や反対側の肩に発症する可能性はあります。予防的なケアが重要です。

どのくらいの期間で改善しますか？

急性期の激痛は数日から数週間で改善することが多いですが、完全な機能回復には数ヶ月から1年程度かかる場合があります。

反対側の肩にも起こりますか？

可能性はありますが、両側同時発症は稀です。片側の治療後に反対側に発症するケースが時々見られます。

予防する方法はありますか？

肩の過度な使用を避け、適度な運動で血流を保つことが大切です。基礎疾患の管理も予防に役立ちます。

仕事復帰はいつ頃できますか？

デスクワークなら数日から1週間程度、重労働の場合は数週間から数ヶ月かかることがあります。職種により個人差があります。

石灰沈着性腱板炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと石灰沈着性腱板炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

石灰沈着性腱板炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。