良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症とは、頭の位置を変えた時に起こる短時間の回転性めまいです。内耳にある耳石という小さなカルシウムの粒が本来の位置から剥がれ落ち、三半規管という平衡感覚を司る器官に入り込むことで発症します。

朝の寝返りや洗髪時の頭の動きなど、特定の頭位変化で数秒から数十秒間のぐるぐる回るめまいが特徴的です。めまいの中では最も頻度の高い疾患で、特に60-70代の女性に多く見られます。

厚生労働省の調査によると、めまいを主訴とする患者数は年間約240万人とされており、その中で良性発作性頭位めまい症は最も頻度が高く、めまい患者の約20-40％を占めると推定されています。日本の高齢化社会の進展に伴い、今後さらに患者数の増加が予想される疾患です。

良性発作性頭位めまい症を放置すると、転倒リスクが高まり骨折や頭部外傷などの重篤な事故につながる可能性があります。めまいへの恐怖から活動量が減少し、筋力低下や骨密度の低下を招くことも少なくありません。

さらに深刻なのは、社会的孤立やうつ状態に陥るケースです。外出を控えるようになり、人との交流が減ることで精神的な健康にも影響を与えます。睡眠の質の低下により免疫力が下がり、他の疾患のリスクも上昇します。最悪の場合、外出や日常生活動作が困難になり、要介護状態に陥る可能性もあるのです。

良性発作性頭位めまい症の原因

開院以来、当院には良性発作性頭位めまい症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、良性発作性頭位めまい症の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

良性発作性頭位めまい症の原因として次のものが挙げられます。

良性発作性頭位めまい症は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、内耳の三半規管に耳石が迷入し、平衡感覚の異常が発生してめまいが発症します。年齢とともに耳石を構成するカルシウム成分が劣化し、剥がれやすくなることで症状が起こりやすくなります。デスクワークや手仕事など、長時間頭を動かさない生活習慣により耳石が蓄積しやすくなることも原因の一つです。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。良性発作性頭位めまい症なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

良性発作性頭位めまい症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な原因である耳石の位置異常を改善するものではなく、症状の一時的な緩和にとどまります。長期服用による副作用や依存性のリスクもあります。

浮遊耳石置換法

治療中に強いめまいや嘔気を誘発することがあり、頸椎や腰部に疾患がある方には実施できません。また、再発率が高く繰り返し治療が必要な場合があります。

平衡訓練

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。間違った方法で行うと症状が悪化する可能性もあります。

眼振検査

診断には有効ですが、検査自体がめまいを誘発するため患者への負担が大きく、検査中の体調管理が重要となります。

良性発作性頭位めまい症を改善するために

まずはあなたの良性発作性頭位めまい症の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、良性発作性頭位めまい症の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

良性発作性頭位めまい症の改善には、根本的な原因へのアプローチが不可欠です。当院では、症状の表面的な緩和ではなく、なぜめまいが起こるのかという根本原因を特定することから始めます。内耳の問題だけでなく、頸椎の可動域制限や筋肉の緊張、神経系の調整不良など、身体全体のバランスを総合的に評価します。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

良性発作性頭位めまい症と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。頸椎の可動域検査、内耳機能の評価、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。オーストラリア公立マードック大学でカイロプラクティックの学位を取得した院長が、25年間で17万人の施術実績を基に、あなたの良性発作性頭位めまい症の改善に全力で取り組みます。

良性発作性頭位めまい症のQ＆A

良性発作性頭位めまい症は自然に治りますか？

多くの場合、1-2ヶ月で自然軽快しますが、再発率が25-50％と高く、根本的な改善には適切な治療が重要です。放置すると転倒リスクや生活の質の低下を招く可能性があります。

良性発作性頭位めまい症の人がやってはいけないことは？

急激な頭位変換や長時間の同一姿勢は避け、頭部への衝撃を防ぐことが大切です。過度な安静も逆効果となるため、適度な活動を心がけることが重要です。

良性発作性頭位めまい症と悪性の頭位めまい症の違いは？

良性は耳の問題で数秒-数分で改善しますが、悪性は脳の病気が原因で持続時間が長く、他の神経症状を伴います。適切な診断が重要です。

なぜ朝起きた時にめまいが起こりやすいのですか？

就寝中に重力により耳石が三半規管の底に沈み、起床時の頭位変換で一気に移動するためめまいが誘発されます。枕を高くすることで予防効果が期待できます。

再発を防ぐ方法はありますか？

適度な頭位変換運動、寝返りの習慣化、枕を高くする、規則正しい生活リズムの維持が予防に効果的です。根本的な体のバランス改善も重要な要素となります。

運動やヨガは続けても大丈夫ですか？

急激な頭位変換を避け、ゆっくりとした動作で行えば問題ありません。症状に応じて強度を調整し、無理をしないことが大切です。

車の運転はしても良いのでしょうか？

症状が安定していれば可能ですが、めまい発作中や予兆がある時は運転を控え、安全を最優先に判断してください。不安な場合は専門家にご相談ください。

枕の高さは関係ありますか？

高めの枕で頭部を挙上することで耳石が三半規管に入りにくくなり、症状の予防効果が期待できます。個人に合った適切な高さを見つけることが重要です。

ストレスとめまいは関係ありますか？

ストレスは自律神経機能を乱し、血流や筋緊張に影響を与えるため、間接的にめまい症状を悪化させる可能性があります。ストレス管理も改善の重要な要素です。

他の病気が隠れている可能性はありますか？

持続時間が長い、他の神経症状を伴う場合は脳血管障害や腫瘍の可能性があるため、専門医による詳しい検査が必要です。当院でも適切な医療機関をご紹介いたします。

良性発作性頭位めまい症で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックと良性発作性頭位めまい症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

良性発作性頭位めまい症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。良性発作性頭位めまい症が改善されることで、あなたの生活は大きく変わります。めまいの不安から解放され、以前のように活動的な毎日を取り戻すことができるでしょう。