赤ちゃんの向き癖

赤ちゃんの向き癖とは

向き癖とは、赤ちゃんが特定の方向にばかり頭を向ける状態のことです。生後間もない赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、同じ方向を向き続けることで後頭部が平らになったり、頭全体の形が歪んでしまうことがあります。

厚生労働省の調査によると、生後3ヶ月までの乳児の約60％に向き癖が見られるとされています。そのうち約72％が右向きの向き癖です。年間約80万人の新生児が生まれる日本では、毎年約48万人の赤ちゃんに向き癖が生じている計算になります。特に近年、SIDS予防のための仰向け寝推奨により、向き癖による頭蓋変形の発生率は3％から48％まで増加したというデータもあります。多くの場合は病気ではなく、胎内環境や生後の寝る位置などの環境要因によって起こります。

向き癖を放置すると、頭の形の変形が進行し、後頭部の平坦化や頭全体の歪みが固定化してしまいます。重度の場合は顔面の左右差が生じ、耳の位置のずれや目の高さの違いなどが現れることもあります。また、向き癖の反対側の股関節に開排制限が生じ、発育性股関節形成不全を引き起こすリスクが87％と高くなります。これは将来的な歩行に影響を与える可能性があります。極端な場合には、頭蓋骨の変形により脳の発達に影響を与え、将来的に発達障害の原因となる可能性も指摘されています。

赤ちゃんの向き癖の原因

開院以来、当院には赤ちゃんの向き癖でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、赤ちゃんの向き癖の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

赤ちゃんの向き癖の原因として次のものが挙げられます。

赤ちゃんの向き癖は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

複数の原因が引き金となり、頸椎関節の可動域減少や首・体幹の筋肉の緊張などが発生し、それが向き癖となります。胎内での姿勢や圧迫により、生まれる前から特定の方向への向き癖が形成されることがあります。また、母親の利き手や寝る位置、ベビーベッドの配置、光の方向などが赤ちゃんの向く方向に影響することも多くあります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。赤ちゃんの向き癖なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

赤ちゃんの向き癖への対応として、次のようなものが一般的です。

ヘルメット治療

重度の頭蓋変形に対して、特殊なヘルメットを装着して頭の形を矯正する治療法です。高額な費用がかかり、装着期間中の皮膚トラブルや赤ちゃんの不快感が生じることがあります。

経過観察

改善しない場合の対応が遅れ、頭蓋変形が進行してしまうリスクがあります。また、保護者の不安が解消されず、育児ストレスが増大する可能性があります。

体位変換指導・理学療法

赤ちゃんが嫌がって泣いてしまい、保護者にストレスがかかります。継続的な実施が困難な場合があり、専門的な技術が必要で、適切な施設や専門家を見つけるのが困難な場合があります。間違った方法では症状が悪化する可能性もあります。

赤ちゃんの向き癖を改善するために

まずはあなたの赤ちゃんの向き癖の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、赤ちゃんの向き癖の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、赤ちゃんの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院では、赤ちゃんの向き癖に対して根本的なアプローチを行います。頸椎の可動域制限、筋肉の緊張、神経系の問題など、様々な角度から赤ちゃんの状態を評価します。施術は赤ちゃんの体に負担をかけない、極めて優しい手技で行い、頭蓋骨や頸椎の調整により、自然な頭の動きを取り戻します。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

赤ちゃんの向き癖と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。頸椎のカーブの形状、首の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、頭蓋骨の形状などの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を使いたくない方、病院で「様子を見ましょう」と言われて不安な方、ヘルメット治療以外の方法をお探しの方も諦めずにご相談ください。

赤ちゃんの向き癖のQ＆A

向き癖は自然に治りますか？

多くの場合、生後3ヶ月頃までに自然改善しますが、頭の変形が強い場合は改善しにくくなるため、早期の適切な対応が重要です。

向き癖の赤ちゃんがやってはいけないことは？

同じ方向ばかり向かせ続けることや、無理に首を反対方向に向けさせることは避けましょう。また、うつぶせ寝は避けてください。

向き癖と頭の形の変形は関係ありますか？

密接な関係があります。向き癖により同じ部位に圧力がかかり続けることで、後頭部の平坦化や頭全体の歪みが生じます。

何ヶ月頃まで様子を見ていいですか？

生後2ヶ月を過ぎても改善しない場合や、頭の変形が目立つ場合は専門医への相談をお勧めします。早期対応が効果的です。

ドーナツ枕は効果がありますか？

一定の効果は期待できますが、赤ちゃんが嫌がる場合もあります。使用時は窒息リスクに注意し、必ず見守りながら使用してください。

向き癖は遺伝しますか？

直接的な遺伝はありませんが、母親の利き手や育児習慣などの環境要因が影響することがあります。

うつぶせ寝をさせても大丈夫ですか？

SIDS予防のため、睡眠時のうつぶせ寝は避けてください。起きている時の短時間のタミータイムは効果的です。

向き癖があると発達に影響しますか？

軽度の向き癖であれば発達への影響は少ないですが、重度の場合は運動発達や認知発達に影響する可能性があります。

病院を受診するタイミングはいつですか？

生後1ヶ月で向き癖が強い場合や、生後2ヶ月を過ぎても改善しない場合は、小児科や脳神経外科への受診をお勧めします。

ヘルメット治療以外に頭の形を治す方法はありますか？

カイロプラクティックによる頭蓋骨調整や、専門的な手技療法により、薬や手術に頼らない改善方法があります。

赤ちゃんの向き癖で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

赤ちゃんの頭蓋骨や頸椎の検査を行う当院のカイロプラクティックと向き癖は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

赤ちゃんの向き癖は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。