アキレス腱炎

アキレス腱炎とは

アキレス腱炎とは、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱に炎症が起こり、痛みや腫れを生じる状態です。アキレス腱は日常生活で常に使われる部位であり、歩行や走行時に体重の数倍の負荷がかかります。この腱に繰り返し負担がかかることで小さな損傷と修復を繰り返し、やがて炎症を起こして痛みを発症します。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、足関節や足部の痛みを訴える人は全国で約200万人とされています。その中でアキレス腱炎は足部痛の約15-20％を占めると推定され、全国で約30-40万人の患者がいると考えられます。特に40歳以上の中高年層と、ランニングなどのスポーツを行う20-30代に多く見られる傾向があります。

アキレス腱炎を放置すると、慢性化して治療期間が長期化し、日常生活に大きな支障をきたします。炎症が持続すると腱の周囲に瘢痕組織が形成され、足首の可動域が制限されて歩行困難になる可能性があります。最悪の場合、腱の変性が進行してアキレス腱断裂のリスクが高まり、手術が必要となることもあります。また、痛みをかばって歩くことで膝や腰に負担がかかり、二次的な障害を引き起こす恐れもあります。早期の適切な対処が重要です。

アキレス腱炎の原因

開院以来、当院にはアキレス腱炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや臨床実績から言えることは、アキレス腱炎の原因はひとつではなく、複数の原因から起こるということです。

アキレス腱炎の原因として次のものが挙げられます。

アキレス腱炎は複数の原因が絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、ランニングやジャンプ動作の繰り返しによる過度な負荷、40歳を過ぎてからの腱の弾力性低下、扁平足や外反母趾などの足部変形による不均等な負荷分散などが主な要因となります。また、不適切な靴の使用や筋力不足、柔軟性の低下により、アキレス腱への負担が集中しやすくなることも大きな要因となります。

一人ひとりの原因が違うからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。アキレス腱炎なら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

アキレス腱炎への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・運動制限

炎症を抑えるために痛みを誘発する運動を制限し、患部の安静を保ちます。しかし長期間の安静により筋力低下や関節可動域の制限が生じ、復帰時の再発リスクが高まります。また、運動習慣の中断により体力低下や精神的ストレスも生じる可能性があります。

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の内服や湿布により炎症と痛みを抑制します。しかし長期使用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用が生じる可能性があります。また、根本的な改善にはならず、薬の効果が切れると症状が再発することがあります。

物理療法

アイシングや温熱療法、電気治療により血流改善と炎症の軽減を図ります。しかし一時的な症状緩和に留まることが多く、根本的な改善には限界があります。また、治療効果に個人差があり、継続的な通院が必要となる場合があります。

装具療法

ヒールパッドやテーピングにより、アキレス腱への負荷を軽減します。しかし装具への依存により自然な足の動きが制限され、他の部位への負担が増加する可能性があります。また、装具の不適切な使用により皮膚トラブルを引き起こすこともあります。

注射療法

重症例では局所麻酔薬やヒアルロン酸の注射により痛みの軽減を図ります。しかしステロイド注射は腱の脆弱化を招き、断裂のリスクを高める危険性があります。また、注射部位の感染リスクや、効果の持続期間に限界があります。

手術療法

保存療法で改善しない場合、炎症組織の除去や腱の修復手術を行います。しかし入院が必要で、術後の感染リスクや瘢痕形成、機能低下の可能性があります。また、手術後のリハビリテーション期間が長期にわたることもあります。

アキレス腱炎を改善するために

まずはあなたのアキレス腱炎の原因について、検査を通じて明らかにします。原因をぼんやり捉えたまま治療を進めては、一時的な改善はあったとしても、根本的な改善にはつながらないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、アキレス腱炎の原因を見つけ出します。検査結果を分かりやすく説明し、あなたの健康目標を達成するために、ケア計画を立てて、施術を進めていきます。

当院の特徴

カイロプラクティック大学を卒業している院長の佃隆、又は副院長の佃美香が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

アキレス腱炎と大きく関わっている箇所を詳細に分析します。足首や下肢の可動域検査、全身の姿勢分析、筋肉や神経の状態、日常生活でのどんな姿勢で過ごしている時間が多いかをチェックするなどの検査をします。必要に応じてレントゲン画像を確認して精度を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージ、整骨院での治療で効果を感じなかった方も諦めずにご相談ください。

アキレス腱炎のQ＆A

アキレス腱炎は自然に治りますか？

軽度のアキレス腱炎であれば適切な安静により自然治癒する場合もありますが、多くは専門的な治療が必要です。放置すると慢性化のリスクが高まります。

アキレス腱炎の人がやってはいけないことは？

痛みを我慢してのランニングや激しい運動、不適切なストレッチ、患部への強いマッサージは症状を悪化させる可能性があるため避けるべきです。

どのくらいの期間で治りますか？

軽度であれば2-4週間、中等度で2-3ヶ月、重度では6ヶ月以上かかる場合があります。早期の適切な治療が回復期間を短縮する鍵となります。

運動はいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、患部の腫れが引いてから段階的に運動を再開します。通常は症状改善後2-4週間程度の期間を要することが多いです。

マッサージは効果がありますか？

適切な手技であれば血流改善効果が期待できますが、炎症期の強いマッサージは症状を悪化させる可能性があるため専門家の判断が重要です。

温めるのと冷やすのはどちらが良いですか？

急性期（発症から48-72時間）は冷却、慢性期は温熱療法が基本です。ただし個人差があるため、症状に応じた適切な判断が必要です。

手術が必要になるのはどんな場合ですか？

4-6ヶ月以上の保存療法で改善しない場合や、腱の変性が著しい場合に手術が検討されます。ただし手術は最後の選択肢として考えられます。

再発を防ぐにはどうすればよいですか？

適切なウォーミングアップ、段階的な運動強度の調整、足に合った靴の選択、定期的なストレッチが再発予防に重要です。

他の病気との見分け方は？

アキレス腱断裂では歩行困難となり、足底筋膜炎では足裏の痛みが主体となります。正確な診断には専門医による検査が必要です。

日常生活で気をつけることは？

階段の昇降時はゆっくりと動く、長時間の立位を避ける、適切な靴を選ぶ、定期的なストレッチを心がけることが大切です。

アキレス腱炎で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

全身の姿勢と各部位の筋肉や神経の検査を行う当院のカイロプラクティックとアキレス腱炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

アキレス腱炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。