
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!


こんにちは、ファミリーカイロプラクティック三鷹院院長の佃隆です。毎朝起きるのが辛く、デスクワーク中に首から肩にかけて走る激痛に悩まされている方が増えています。手のしびれや痛みで細かい作業ができず、夜中に痛みで目が覚めてしまう…そんな症状でお困りではありませんか?
今回は、私が32年間で32万人以上の施術を通して蓄積してきた経験をもとに、頸椎ヘルニアでお悩みの方が日常生活で実践できる楽な姿勢について詳しくお話しします。正しい姿勢を知ることで、症状の悪化を防ぎ、痛みを軽減することが可能になります。


頸椎ヘルニアは姿勢次第で症状が大きく変わります。正しい知識を身につけて、痛みから解放された生活を取り戻しましょう。
頸椎ヘルニアによる痛みやしびれは、日常の姿勢を見直すことで大幅に改善できます。私の治療院に来院される患者さんも、正しい姿勢を意識するだけで症状が軽減されるケースが非常に多いのです。まず重要なのは、首の自然なカーブを保つことです。
人間の首には本来、軽いカーブ(前弯)があります。このカーブが失われると、椎間板への負担が増加し、ヘルニアの症状が悪化してしまいます。スマートフォンやパソコンを使用する際に前かがみになる姿勢は、このカーブを失わせる最大の要因です。
立位での基本姿勢では、まず骨盤を立てることから始めます。骨盤が後傾すると猫背になり、結果的に頭が前に出て首への負担が増加します。壁に背中をつけて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁に触れる状態を意識してください。
顎は軽く引き、耳たぶが肩の真上にくるようにポジショニングします。この時、無理に胸を張りすぎると腰に負担がかかるため、自然な状態を保つことが大切です。両足の重心は均等に配分し、膝は軽く緩めておきます。
デスクワークが多い現代人にとって、座位での姿勢は最も重要です。椅子に深く腰掛け、背もたれに背中をしっかりとつけます。足裏全体が床につくように椅子の高さを調整し、膝と股関節が90度程度になるようにセッティングしてください。
パソコンのモニターは目線の高さに合わせることが重要です。画面を見下ろす姿勢は首への負担を大幅に増加させます。必要に応じてモニタースタンドを使用し、画面の上端が目線の高さになるよう調整しましょう。
キーボードとマウスの位置も重要です。肘が90度程度になる高さで操作でき、肩がリラックスした状態を保てる配置にします。30分に一度は立ち上がって軽くストレッチを行い、同じ姿勢を続けないよう心がけてください。
睡眠時の姿勢は、頸椎ヘルニアの症状管理において極めて重要です。一晩中同じ姿勢で過ごすため、間違った寝方をしていると朝起きた時に症状が悪化してしまいます。私の治療院でも、寝方を変えただけで劇的に症状が改善した患者さんが数多くいらっしゃいます。
仰向け寝は首への負担が最も少ない寝方です。ただし、適切な枕選びが重要になります。枕の高さは、立った時の首のカーブを保てるものを選んでください。高すぎる枕は首を過度に前屈させ、低すぎる枕は首を反らせすぎてしまいます。
枕の理想的な高さは、横から見た時に首のカーブが自然な状態を保てるものです。タオルを重ねて高さを調整し、自分に合う高さを見つけてから適切な枕を購入することをお勧めします。
膝の下にクッションを置くと、腰椎の前弯を減らし、全体的に楽な姿勢を保てます。特に腰痛を併発している場合には効果的です。
横向き寝の場合は、頭から首、背骨が一直線になるよう枕の高さを調整します。肩幅の分だけ枕が高くなる必要があるため、仰向け寝用の枕よりも高いものが適しています。
両膝の間にクッションを挟むと、骨盤の安定性が向上し、背骨全体のアライメントが改善されます。上になる腕は体の前に置き、肩への負担を軽減しましょう。
うつ伏せ寝は頸椎ヘルニアには最も良くない寝方です。首を横に向けた状態で長時間過ごすため、椎間板への不均等な圧迫が生じ、神経への圧迫が増強されます。どうしてもうつ伏せでないと眠れない場合は、徐々に他の寝方に慣れていくよう努力してください。
頸椎ヘルニアの症状を悪化させる姿勢を知ることは、改善への近道です。私の臨床経験から、特に注意が必要な姿勢をお伝えします。これらの姿勢を避けるだけで、症状の進行を大幅に抑制できます。
現代病とも言える「スマホ首」は、頸椎ヘルニアの大きな原因の一つです。スマートフォンを見る際に頭が前に出る姿勢は、首に通常の3倍から5倍もの負荷をかけます。スマートフォンを使用する際は、できるだけ目線の高さまで持ち上げて使用してください。
長時間の使用は避け、15分使ったら一度休憩を取る習慣をつけましょう。スマートフォン用のスタンドを活用することで、手で持ち続ける負担も軽減できます。
重い物を持ち上げる際に首だけで支えようとする動作は非常に危険です。荷物を持つ時は、できるだけ体に近づけて持ち、腰を使って持ち上げるようにしてください。特に頭上に荷物を置く動作は、首への負担が極めて大きくなるため避けるべきです。
買い物袋などは左右均等に持ち、一方の手だけに負担をかけないよう配慮しましょう。リュックサックを使用する場合は、両肩のストラップを均等に調整し、重心が体の中央にくるようにセッティングしてください。
どんなに正しい姿勢でも、同じ姿勢を長時間続けることは首への負担となります。デスクワークでは1時間に一度は立ち上がって軽くストレッチを行い、血流を改善してください。
テレビを見る際も、ソファに長時間もたれかかる姿勢は避け、時々姿勢を変えるよう心がけましょう。読書をする際は、本を目線の高さに近づけて読み、下向きの姿勢を長時間続けないようにしてください。
頸椎ヘルニアの症状は人それぞれ異なるため、症状に応じた姿勢の調整が必要です。私の治療経験から、症状別に効果的な姿勢をご紹介します。
首の痛みが強い急性期には、無理に動かそうとせず安静を保つことが重要です。首を支えるソフトカラーの使用を検討し、首への負担を最小限に抑えてください。ただし、長期間の使用は筋肉の萎縮を招くため、症状が軽減したら徐々に外していきましょう。
座る際は、首をしっかりと支える高い背もたれの椅子を選び、頭部を後方に預けるような姿勢を取ってください。アイスパックで冷却する際も、首の位置を固定できる体勢で行うことが大切です。
上肢のしびれがある場合は、神経の圧迫を軽減する姿勢を心がけてください。腕を心臓より高い位置に保つと、血流が改善してしびれが軽減される場合があります。デスクワーク時は、肘掛けのある椅子を使用し、前腕をしっかりと支えましょう。
睡眠時には、しびれのある側の腕を下にして寝ることは避けてください。抱き枕を使用して腕を楽な位置に保つと、夜間のしびれを軽減できます。
頸椎ヘルニアに伴う頭痛は、多くの場合、首の筋肉の緊張が原因です。頭部を軽く後方に引き、顎を引く姿勢を意識してください。枕の高さも重要で、頭痛がある場合はやや低めの枕が効果的な場合があります。
パソコン作業時は、モニターとの距離を適切に保ち、画面を見上げる角度にならないよう調整してください。照明の位置も確認し、眼精疲労による頭痛の悪化を防ぎましょう。
正しい姿勢を維持するためには、筋力の強化とストレッチが欠かせません。私が患者さんにお教えしている、自宅で簡単にできるエクササイズをご紹介します。
深層筋を鍛える運動として、顎引き運動が効果的です。壁に背中をつけて立ち、後頭部を壁に押し付けるようにして顎を引きます。この状態を10秒間キープし、10回程度繰り返してください。
等尺性収縮運動も有効です。手のひらを額に当て、頭部で手を押すように力を入れます。手は頭部の動きに抵抗し、筋肉を収縮させます。前後左右すべての方向で行い、各方向10秒間×5回実施してください。
肩甲骨の可動性を改善することで、首への負担を軽減できます。両手を頭の後ろで組み、肘を後方に引くように胸を開きます。肩甲骨を寄せる意識で行い、20秒間キープしてください。
肩回し運動も効果的です。肩に手を置き、前方向と後方向にそれぞれ10回ずつ大きく円を描くように回します。肩甲骨の動きを意識して、ゆっくりと行いましょう。
胸郭の硬さは姿勢悪化の大きな要因です。壁に手をついて胸部のストレッチを行います。壁に対して45度の角度で立ち、片手を壁につけて体を前方に向けると、胸部の筋肉が伸ばされます。左右各30秒間行ってください。
深呼吸も胸郭の柔軟性向上に効果的です。仰向けに寝て、鼻から息を吸い込み胸郭を広げ、口からゆっくりと息を吐きます。腹式呼吸を意識し、10回程度繰り返してください。
姿勢の改善だけでは対処できない症状もあります。私の治療院でも、以下のような症状がある場合は、より専門的なアプローチが必要になります。
箸を上手く持てない、ボタンをかけることができない、字が書きにくいなどの細かい動作に支障が出ている場合は、神経の圧迫が進行している可能性があります。これらの症状は放置すると悪化する恐れがあるため、早急な対処が必要です。
夜間痛で眠れない日が続いている場合も、専門的な治療を検討してください。睡眠不足は症状の悪化を招き、治癒力の低下にもつながります。
数日間で症状が急激に悪化している場合、特に手の筋力低下や歩行困難が生じている場合は、緊急性が高い状態です。このような症状がある場合は、姿勢指導だけでは不十分で、専門医による詳細な検査が必要になります。
頭痛の性質が変化したり、めまいや吐き気を伴うようになった場合も注意が必要です。これらは神経圧迫の進行を示す重要なサインかもしれません。
頸椎ヘルニアによる痛みやしびれは、日常の姿勢を見直すことで大幅な改善が期待できます。私がこれまで32万人以上の患者さんを診てきた経験から言えることは、正しい知識と継続的な取り組みが症状改善の鍵だということです。
立位、座位、睡眠時のそれぞれで適切な姿勢を心がけ、危険な姿勢を避けることで、症状の悪化を防ぐことができます。同時に、筋力強化とストレッチを組み合わせることで、より効果的な改善が期待できるでしょう。
ただし、症状が重篤な場合や改善が見られない場合は、専門的な検査と治療が必要です。一人で悩まず、適切な時期に専門家に相談することが大切です。私たちファミリーカイロプラクティック三鷹院では、5種類の独自検査で症状の原因を特定し、一人ひとりに最適な治療プランを提案しています。姿勢の改善だけでなく、根本的な原因にアプローチすることで、より確実な症状改善を目指すことができます。
あなたの症状が一日でも早く改善し、痛みのない快適な生活を取り戻せるよう、いつでもサポートする準備ができています。つらい症状でお悩みの際は、お一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。


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