
院長:佃 隆お気軽にご相談ください!
みなさんこんにちは、ファミリーカイロプラクティック三鷹院の佃隆です。先日、学校検診で娘さんの側弯症を指摘されたお母様から「何に気をつければいいのか分からなくて不安です」というご相談をいただきました。側弯症と診断されると、日常生活で何を避けるべきか、どんな姿勢が悪影響なのか心配になりますよね。


私自身、7歳の時に頭部への事故で長年さまざまな症状に悩まされ、カイロプラクティックで改善した経験から、身体の不調がもたらす不安や苦しみは痛いほど理解できます。特に思春期のお子さんを持つ親御さんの心配は計り知れません。今回は32年間で32万人以上の施術実績をもとに、側弯症の進行を防ぐために避けるべき行動や姿勢について詳しくお話しします。


早期の対応が将来の健康を左右しますから、一緒に正しい知識を身につけていきましょう
側弯症をお持ちの方が最も注意すべきは、背骨に不均等な負荷をかける姿勢です。特に成長期のお子さんは骨が柔らかく変形しやすいため、日常の何気ない姿勢が症状の進行に大きく影響します。例えば横座りや片膝立ちは、背骨を左右どちらかに傾ける姿勢となり、側弯の角度を悪化させる原因になります。
長時間のスマートフォン使用による前かがみ姿勢は、側弯症の進行を加速させる最も危険な習慣のひとつです。首を前に突き出して画面を見つめる姿勢は、背骨全体のバランスを崩し、既存の湾曲をさらに悪化させてしまいます。当院でも、スマホの使用時間が長い中高生ほど側弯の進行が早い傾向が見られています。
猫背の姿勢は背骨の自然なカーブを崩し、側弯症の症状を複雑化させます。特に机に向かって勉強中の前かがみ姿勢は、胸椎の過度な後弯を引き起こし、代償的に腰椎や頸椎に新たな湾曲を生じさせる可能性があります。
睡眠時の姿勢も重要です。横向き寝を続けると、下になった側の肩や骨盤に圧力がかかり、背骨が横に曲がりやすくなります。さらに同じ向きばかりで寝る習慣があると、身体の左右差が固定化されてしまいます。理想的なのは仰向けですが、どうしても横向きでないと眠れない場合は、左右交互に向きを変えることを心がけてください。
足を組む習慣は骨盤を傾け、背骨全体のアライメントを崩します。特にいつも同じ側の足を上にする癖がある方は要注意です。骨盤の高さに左右差が生じ、それを補正しようとして背骨がS字やC字に変形していきます。
あぐらや正座崩しも同様に、骨盤と背骨に不自然なねじれを生じさせます。床に座る際は、できるだけ骨盤を立てて背筋を伸ばし、左右対称の姿勢を保つよう意識することが大切です。
側弯症があってもスポーツを楽しむことは可能ですが、特定の動作には注意が必要です。激しいねじり動作を伴うテニス、ゴルフ、野球のバッティングなどは、背骨に強い回旋力が加わるため、側弯の進行リスクが高まります。これらのスポーツを行う場合は、準備運動や左右のバランスを整えるためのバランス矯正エクササイズを十分に行い、左右均等に身体を使うよう心がけることが重要です。
重量挙げや過度な筋トレも避けるべき運動のひとつです。特に片側だけに重りを持つダンベル運動や、背骨に圧縮力がかかるスクワットは、側弯症を悪化させる可能性があります。筋力トレーニングを行う場合は、自重を使った軽い運動から始め、左右のバランスを意識したメニューを選びましょう。当院では、側弯症の方に適した運動プログラムの指導も行っています。
中高生の患者さんから「部活は続けられますか?」という質問をよく受けます。基本的に軽度から中等度の側弯症であれば、適切な管理のもとで部活動を続けることは可能です。ただし、バレーボールのアタックやバスケットボールのジャンプシュートなど、片側に偏った動作を繰り返す競技では注意が必要です。
柔道や空手などの格闘技、ラグビーなどのコンタクトスポーツは、外部からの衝撃により背骨に急激な力が加わるため、医師やカイロプラクターと相談の上で参加を検討することをお勧めします。水泳は全身運動として推奨されることが多いですが、バタフライのように背骨を大きく反らす泳法は避けた方が無難です。
重い荷物を片側だけで持つ習慣は、側弯症の大敵です。ショルダーバッグやリュックサックを片肩だけにかける、買い物袋をいつも同じ手で持つなど、日常的な偏った負荷が積み重なることで、背骨の湾曲が固定化されていきます。リュックサックは両肩に均等にかけ、手提げ袋は左右交互に持ち替えるよう心がけてください。
歩き方にも注意が必要です。内股や外股、片足に体重をかけて立つ癖は、骨盤の傾きを生み、背骨全体のバランスを崩します。理想的な歩行は、頭頂部から糸で吊られているイメージで背筋を伸ばし、足の親指の付け根から着地することです。毎日の通学や通勤での歩き方を少し意識するだけで、側弯症の進行を抑制する効果が期待できます。
勉強中の姿勢は、側弯症の進行に大きく影響します。机と椅子の高さが合っていないと、前かがみになったり、身体をねじったりする不良姿勢につながります。机の高さは肘が90度になる位置、椅子は足裏全体が床につく高さに調整し、膝、股関節が90度になるように高さを調整してください。
教科書やノートの位置も重要です。正面ではなく斜めに置いて勉強する習慣があると、常に身体をねじった状態になります。照明も片側だけから当たると、無意識に身体を傾けてしまうため、できるだけ均等な明るさを確保しましょう。
実は精神的なストレスも側弯症の進行に影響することがあります。ストレスを感じると筋肉が緊張し、特に背中の筋肉が硬くなることで、背骨の柔軟性が失われます。思春期は学業や人間関係のストレスが多い時期ですから、お子さんの心のケアも忘れてはいけません。
当院に通院される患者さんの中には、装具着用による精神的負担から、かえって姿勢が悪くなってしまうケースも見受けられます。「周りの目が気になる」「体育の着替えが恥ずかしい」といった悩みを抱えているお子さんは多いのです。親御さんには、お子さんの気持ちに寄り添い、前向きな声かけをしていただきたいと思います。
側弯症のお子さんを持つご家族にできる最も大切なサポートは、過度に心配しすぎないことです。「姿勢が悪い!」「また猫背になってる!」と頻繁に注意されると、お子さんは委縮してしまい、かえって筋肉が緊張して姿勢が悪くなることがあります。
むしろ良い姿勢ができているときに褒める、一緒にストレッチをする時間を作る、正しい姿勢を保ちやすい環境を整えるなど、ポジティブな関わり方を心がけてください。家族全員で姿勢改善に取り組むことで、お子さんも前向きに治療に取り組めるようになります。
ここまで避けるべきことをお話ししてきましたが、最も大切なのは適切な治療を受けることです。経過観察だけでは進行を防ぐことは難しく、かといって過度な制限をかけすぎると生活の質が低下してしまいます。当院では5種類の独自検査により、一人ひとりの側弯症の原因と状態を詳しく分析し、最適な治療計画を立案しています。
世界基準のカイロプラクティック技術により、背骨の可動域を改善し、筋肉のバランスを整えることで、側弯症の進行を抑制することが可能です。手術を避けたい、装具療法に不安があるという方も、まずは検査を受けて現状を正確に把握することから始めてみませんか。私たちは32年間で培った経験と技術で、皆様の不安に寄り添い、最善の治療をご提供します。
側弯症は決して珍しい症状ではありません。適切な知識を持ち、正しい対処をすることで、進行を防ぎ、改善への道筋をつけることができます。お子さんの将来を守るため、そしてご自身の健康な生活を取り戻すために、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。一緒に最適な解決策を見つけていきましょう。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。